第126話 タルい。タロウ。
映画やドラマを観てると、「いや、ここから本題やろ。その前のところもうちょっと端折れよ」と思うことがある。
そのへん私は物語の構成を知らないのかもしれない。普通の人はそういう段取り部分も楽しめるんだろうからそうなってるんだろうから。
五歳児だからねぇ。
お約束と物語のパターンのどれかを理解させてくれれば、そのへん端折っていけるんじゃないかなぁ、などと乱暴なことも思う。
時間・枚数・費用など、「見せたい部分」だけにつぎ込んで、それ以外の部分はみんな圧縮してしまうのも手だろう。
「なんやかんやありまして」という技がある。技といっていいかどうかわからないが、合間のタルいところを端折る手段だと思ってもらえばいい。
タロウは父の
なんやかんやありまして。
その父の
みたいな。
タロウが女な。
思いつきで書いてるからその辺も雑。
これがどうかは別として、とりあえず端折っても案外理解できるものなので、「なんやかんやありまして」は使いどころを間違えなければ良いかなと。
落語なんかちょくちょく乱暴で、ちょっと長い目の演目の前半だけやって、途中で「冗談言っちゃいけない」とか言ったところで打ちきってしまうパターンがある。
元々落語は物語が破綻してるものもちょくちょくある。が、もうちょっと進めば物語に広がりが出るのに冗談言っちゃいけない。とか思うわけだが、落語はそういうものなんだろう。
まあ「なんやかんやありまして」も落語的なもので。
つまり落語とはパンキッシュな物語も包括できるメディアなのだ。
それを応用しない手はない。
しかしまあ、「それって手抜きの方法やんか」と言われたら、私はその通りだと思う。そうじゃない合理的な使い方をできる人は正しく使ったらいいと思う。「合理的で正しいパンキッシュ」というのも難しいが。
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