第94話 父が救急車で運ばれた

 大層な話ではない。病状は軽いはず。

 けどまあ、もういつ死んでも不思議ない年齢なので、このまま終わりということもある。

 読む人は「大変ですね」とか思わなくていいし、私も今はぜんぜん深刻に考えていない。


 というわけで今はゲーム機やスマホのためのモバイルバッテリの用意や、病院に車で行ったあとに、近所うろつくための折り畳み自転車を搭載したりとか、暇つぶしの準備をしてるのだ。

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