第171話 Polaroid SX-70 CAMERA(1972)の開発と悲劇

SX-70 LAND CAMERA-DESIGN 1972 (Henry Dreyfuss)

1970年代前半に、写真映像業界に於ける3つの大きなニュースがあった。

1)カラー写真の定着化

2)8mm映像フィルムカメラに於ける、同時録音(フィルム端の磁気部分に録音)

3)拡散転写式の"SX-70 Film”と”SX-70 LAND CAMERA”


SX-70 LAND CAMERA - BEST DESIGN 1972 (Henry Dreyfuss)

1972年、NYで工業デザインをおこなっていた、ヘンリー・ドレイファスは、ポラロイドとの共同により、”SX-70 LAND CAMERA ”を開発した。

このSX-70LAND CAMERAの人間工学(身体工学)を取り入れた UX/UIデザインは、世界のBEST DESIGNといわれる。

当時のエドウィン・H・ランド博士ら率いるポラロイド社は、NEWタイプの拡散転写式の"SX-70 Film"も開発した。

その技術がこのSX-70に使われた。



H・ドレイファス(Henry Dreyfuss 1904-1972)は、このプロジェクト後、死を近くした妻と心中をおこなう。


ただ、そのSX-70カメラとSX-70フィルムの独特な世界は、アンディ・ウォーホルや多くのファンを魅了して、現在のインスタグラム(#SX-70)まで継承されている。工業デザイナーであるヘンリー・ドレイファスの意図もインスタに受け継がれている、、それは僅かだが救いのように感じる。

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