第52話 今、映像理論はいらない - Don't need video theory now.
今、映像理論はいらない - Don't need video theory now.
映像のタイムライン
1)発生は
19世紀末のパラダイム
映画の発生は、観客がスクリーンへの映写(ハリウッドスタイル)の発生は、1895年のリュミエール兄弟社のシネマトグラフから、といわれる。
パリのグランカフェでは、「列車の到着」「工場の出口」の映像が公開された。
2)映像理論としての言語の登場:モンタージュとフォトジニー
(2-1)モンタージュ
「異質なイメージを衝突させて、新たな効果を観客の脳裏に生む(理論の押しつけ)」編集のプロセスだが、撮録時に計算している。
1925年「ストライキ」「戦艦ポチョムキン」セルゲイ・エイゼンシュテイン
(註)絵画の世界では、当時、シールレアリズム、とよく相似される。
そして、ワイダ監督の「灰とダイヤモンド」も、その分類だろう、でなければ、当時のポーランド共産党が、この映画の公開が許すはずもなかっただろう。ここでのモンタージュは、2通りの解釈があるだろう。
(2-2)フォトジニー
「視覚的リズム」 映画固有の映像表現をポイントとして、そこから、観客が、汲み取るものを大切とした。
モンタージュのように、制作者の意図の押し付けを批判し、観客の側にたった映像論を構成しようとするものであった。
ゴダール「勝手にしやがれ」「気違いピエロ」・・・・
3)クラウド時代の映像は? Now, the video method is free.
映像の氾濫する現在、理論での解釈は難しい、むしろ、映像の約束事はない、過去のものとなった。
つまりは「何でもあり」の姿勢で制作を展開されたい。
ただ、忘れてはならない事は、映画初期の撮影技法、編集技法(モンタージュ等々)は、映像の芸術性を高めた事は確かな事である。
(参考)ゴダール:Goodbye to Language
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