物語の中の人々
水底に語り継がれている、花吐き少年と、虚ろ竜の物語に出てくる人々をこちらでは紹介しています。語り伝えられている物語によって彼らの名前や、性別すら違うこともありますが、こちらは物語の中心人物である花吐きヴィーヴォの記した記録をもとに人物紹介を行わせて頂きました。従って、水底の史実とは多少ことなる記述もあるかもしれません。
Vero《ヴェーロ》
名の意味は真実。
本編の主人公。一人称は竜。
中ツ空を飛ぶ虚ろ竜の娘。銀の鱗と地球を想わせる蒼い眼を持つ。銀糸の髪と蒼い目を持つ少女の姿をとることも可能。自分の卵を温め孵してくれた育ての親であるヴィーヴォを番として愛している。現在は ヴィーヴォに名を縛れており、自分の名前を認識できない状態にある。
Vivo《ヴィーヴォ》
名の意味は生命。
本編のもう一人の主人公。一人称は僕。
紺青の髪と星屑めいた光を放つ黒い眼の少年。可憐な外見から少女だと勘違いされることが多々ある。かつては黒の一族の二つ名『夜色』を名乗ることを許された高位の花吐きだったが、恋人であるヴェーロが聖都を破壊した罪を問われ聖都を追放された過去を持つ。
自分の恋人であるヴェーロを深く愛し、彼女のためだったら自らが犠牲になることも厭わない。
Potenco《ポーテンコ》
名前の意味は権力。
一人称は私。
鋭い黒い眼と、黒衣を纏った長身が特徴。
ヴィーヴォの兄であり、花吐きであるヴィーヴォの後継人。聖都では花吐きたちを管理する庭師の官職についている。実直で寡黙な性格の持ち主。
ヴィーヴォとの関係に距離があること悩んでいる。本人は弟であるヴィーヴォのことを案じており、彼が聖都を追放される原因となったヴェーロに対しては複雑な感情を抱いている。黒の一族の長でもあり、優秀な人形術の使い手でもある。
Mermaid《メルマイド》
名の意味は人魚。
桜色の髪と薄紅色の眼を持つ。
魂を持たない殻の人魚であり、二つ名の花吐きである珊瑚色の恋人だった。
桜の一族を司る二つ名の花吐き。
ヴィーヴォよりも年長であったが、派遣されていた漁村で伝染病を患い、恋人である人魚のメルマイドに救われる。だが、彼からの感染を恐れた村民により殺害されてしまう。名はkoralaj《コーララフ》。名の意味は珊瑚
緑の一族の長にして、教会の頂点に立つ最高権力者。
緑の一族を司る二つ名の花吐きにして、教皇の一人息子。
ヴィーヴォとは古くからの友人。心許せる話をするときは、本名でお互いを呼び合う仲。
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