第9話 雨神様



雨の神様と一つ屋根の下で暮らしてると


高確率で雨にあわないんだ


だってキミはまぎれもなく雨神様だよ


そんなこと言ってたら明日は雪の予報だとふたりで聴いたとたん


キミはぼそっと私雨担当だからなあって


日本には古来八百万の神様がいたというけど


キミもその八百万の一柱だよ


小さな小さなご利益は


自分ではわからないよね


だけどキミは神様の一員


僕が保証する


うちの雨神様は


雨をふらせるのではなく


雨にあわないようにしてくれる


小さな小さなご利益を日々与えてくれる


それをとうの神様は何も知らない


おかえりってにっこり笑って出迎えてくれる


小さな神様


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