詩という名前が付いた、詩ではない何か

まこにゃ

第1話 なんで闘ってるかわからないなんて言うなよ

だってお前は私よりも綺麗じゃないか


闘う姿も頽れて泣き咽ぶ姿だってなにもかもが


何も意味がないなんて言うなよ


その姿こそが見ているものにとっての希望なんだから


何もしてないなんて言うなよ


苦悩に歪む顔ですら美しいのだから


きっと万人がそう思っているだろう


私なんか


私なんかは


万人から醜いと思われている


その一挙手一投足の流れが


いちいち癇に障るほどの美を持っているキミが


そんなことを言うな


それは私に対する侮辱なのだから


醜い私にとっての侮辱なのだから


だからそんなことは言わないで


ただキミは凛としてそこにいるだけでいいのだから


ただそれだけで絵になる


ただそれだけで栄える存在なのだから


自信がないなんて言うなよ


私がお前の存在を意味づけてあげるから


キミは美しい


それだけでいいじゃないか


落ち込んだ時は私が即キミの存在を肯定してあげる


だから


そんな悲しい顔をしないで


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