第5話「ピンクの恋人」5
律「ツーリングで若狭まで。ってそんな仲じゃねえし(赤面)。師匠、車があるからめんどくさいって、自動車免許で原付モンキー乗り回してたんだけど、25km/hオーバーの55km/hで捕まってさ。免停とすっごい罰金。私も飛ばす方だからちょっと心配でね。二段階右折もうざいし。それでカブを二種にしようと思ってた時、この本見てさ」
◯文庫本を見せる。”スーパーカブ”という題名。
律「カブのボアアップキットって売ってるけど、無理して寿命が短くなるらしい。その点この方法ならシリンダ内部を少し削って、純正の大径ピストンに変えるだけで50cc超えるから、二種申請できるって、この本に書いてあったのさ。だから今のカナリア号はカナリア色ナンバー。60km/h制限道路でもかっとばせるんだぜ。勝ったな!」
澪「誰に?」
律「そういや、澪はずっと家にいたのか?」
澪「私も免許取った。車と普通二輪同時」
律「へー!リッチだな。家庭教師のバイト代、つぎ込んだのか?」
澪「いや…。ちょっと恥ずかしいけど、親に出してもらった。大学と免許までは親の義務だって」
唯「いいなあ…。私なんか夏中地元の喫茶店でバイトだよ。教習所のお金払うために。結局親に前借りしたからね」
律「いいじゃん、あんな綺麗なバイク貰えたんだから。喫茶店て普通の?」
唯「いや、メイド長が老婆のメイド喫茶」
律「想像を絶するなぁ」
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