ひらりと飛び回る僕の若さ

シンエンさま

ひらりと飛び回る僕の若さ

一粒一粒、埃が青空を飛んで、

叫ぶ、若いという人生の間に

僅かな幸せを空気で吸い取る。


病気も、体力不足も、

何もかもが苦痛になるまい。


元気いっぱいに空気を吸って

広げた胸は青春の息を吐き出す。


息を凝らした白息とともに

誰もが憧れた未知の地に辿り着く

秋の風を彷徨っている

青春の葉っぱが舞い落ちる。


ひたすらの人生は時をかける、

葉っぱ踊りと砂落ちとともに

情熱と未知への憧れる純粋さは

人を待つことのない時を掛ける。


引っ張った僕の髪が立ち上がり、

空に向けて風によって

頬に当たる髪は躍り出す。

未然形で老年は近づいてくる。


生きて、生きて、

人生の意味を探し続けて。

老けても探し続けて。


元気な、平然とした日々が

何もかもが幸せそうに

どれだけ感じたんだろう。


生きて、生きて、

人生の意味を探し続けて。

まだ知らなくても探し続けて。


真っすぐに立った元気なボディーが

染まりやすい若心せいしゅんで身が揺れやすく

教わった心は、従った優しさの道に

進みに進むだけに、

本音は君子になりかわっていく。


順番にひらひらと花弁は舞い落ちる。

砂の落ちる様子を確かめずに舞い落ちる。

滴の落ちる様子を見ることなく土と溶け合う。


生きて、生きて、

人生の意味を探し続けて。

まだ優しさが実らなくても

優しさの苦痛の道に辿り続けて。


時間を表す綺麗な砂と鋭い針に人は見つめる。

針なしな腕時計が砂時計の綺麗さを羨む、

砂時計が針の鋭さを羨み返す。


心の錆びる人間は

時を見つめながら、

達人を羨んでいる。


優しさと厳しさで

触れ合った人間たちも

優しさに笑顔を見せる。

見せかけた微笑みで

笑えば笑うだけに、

心が揺れる。

運命を操る真面目に思わず

ダーツを投げ外れると、

優しさは遮られる、

身を削られる、

心は錆びていく。


優しい人間の物だけは美味しく、

優しさに甘えながら己は

同じくならなくてもと思い

まだ若いから、

時間を楽しみに使いたいと

優しさから目を逸らす。


生きて、生きて、

人生の意味を探し続けて。

まだ知らなくても学び続けて。


遊び心の青春とともに、

燈火の埃は空を飛んでいく。

憧れた未知の地に辿り着く。


ひらりと飛び回る僕の若さと共に、

僅かな僕の人生の命を支える糧を作り、

これだけの動労を掛けて僕を生かす。

僕が私欲で憧れた未知の地を辿るために

人はGDPで僕のわずかな命を支える。

人はそれで優しかった。


学べ、学べ、

優しい人の証拠は歴史で見つけ、

憧れと若さはそのためにあるんだ。


冷たい自分から卒業するぜ。


声のない人の声になって、

腕のない人の腕になって、

空を飛べない人に翼を与えて、

弱者の身になれ。

弱者のために若者はいるんだ。


その上に、

若者も未知に困っているんだ。

自分が何なろうかと

真剣に悩んでいるんだ。

あの若者のために、

あの弱者のために、

この詩は生まれたんだ。


生きて、生きて、

人生の意味を探し続けて。

まだ知らなくても学び続けて。


若さというものの証拠を残すためでも

この世に一度生きたという証のためでも

僕は若者じゃくしゃの翼を広げ、

しおりを押したかのように

「若さ」という悩みの存在をこの詩に

心を込めて紡ぎあげた。

弱者の若者のためなのさ。


僕は優しい人間になるためだけに

地球という星に生まれたんだ。

悪に刺されても優しく振舞う姿に

人が憧れてくれれば、

同じく他人へ振舞うのさ。

「In hopes that you will do it for another 」って

そんな悪に向けた優しい笑顔なんだ。


親のいない僕として

石から生まれたと揶揄われると

啜り泣いた微笑みで優しい言葉を返す。

人より弱く見える僕は

捨てられた身分でわが身を優しく分ける。


そんな純粋な若さは削られても、

羨むことで心配になることなく、

この人生は最高の結末を迎える。


傷つけられると冷たくなる心は

石となり替わって死んでいく。

動かない硬い氷の石かのように、

冷たくなって情熱は死んでいく。

点した弱火の情熱も、

若さという燃料が早めに焼き尽くされる。


そのまま青春はあっという間で

瞬くだけで終わりを迎える。


舞い上がれ、青春の日々、

舞い上がれ、青春の燈火、

舞い上がれ、その灯す火の埃、

燃料が焼き尽くされるまで

火に舞い上がる自分の身を誇れ。


若者は弱者だからね、

その人のためになる事をして、

あの人の手本になってやれ。


復讐心のない秘めた心の笑顔で

傷つけられても優しく微笑む

優しい若さに誇れ。


舞い上がれ、青春の日々、

舞い上がれ、青春の燈火、

舞い上がれ、その灯す火の埃、

若さという燃料が焼き尽くされるまで

火の舞い上がりに焼き尽くされていく

傷つけられても優しくいる自分を誇れ。


そんな火に耐えた自分は

誰よりも生きた

誰よりも苦痛を知った

誰よりも真の優しさを知った

生きる青春の証なんだ。


それこそが

冷たい世間の雪の空を

ひらりと飛び回る火鳥のような

生きている熱い若心せいしゅんの証なんだ。

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ひらりと飛び回る僕の若さ シンエンさま @shinennsama

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