六郎くんでなしえないコト

風見☆渚

前説

天は、人に二物を与えないと言う。


がしかし、実際は様々な能力はもちろん、地位や名声を含め全てを手に入れる人物は世界に存在するのである。

そんな世界中の生きとし生ける人間の中でも、一握り以下でしか存在しないであろう人物がこの物語の主人公だ。


モデルのようにスラリと伸びる長い足だけでなく、後ろ姿で一目惚れしてしまうほどバランスのとれた肉体に加え、整った顔立ちとサラサラの髪を風でなびかせている。

その容姿とスタイルは、女子だけでなく男子を含めた老若男女、全ての人間が振り向くほどの美形なのだ。

成績優秀者として、常に全国でトップの知能と知識を持ち、さらに細身の体とは思えないほどの高い身体能力と運動神経を持っている。

その実力は、オリンピック競技全ての種目において金メダリスト顔負けの成績を残ししてしまうため、国際オリンピック委員会から計測を断られてしまうほどである。


神壁(かみかべ)コーポレーションを一代で世界規模の大企業へとのし上げ、今世紀最大の天才経営者としてその名を知らない者がいないと言われている神壁獅子雄を父に持ち、母の美和子は世界中で負け知らずの敏腕弁護士という経歴と伝説を残し、現在は獅子雄が経営する会社の専属顧問弁護士を務めている。

そんな二人の遺伝子を最大限に受け継いだ最強にして最高の人物こそ、この物語の主人公“神壁(かみかべ)六郎”その人である。


神壁コーポレーションの次期社長は誰よりもふさわしいと社内外から高評価で、その評価は家族全てが納得するほどだ。

父譲りの運動神経と判断力に加え、母譲りの天才的な頭脳を持ち、外見は二人の良いところだけを寄せ集めたと言わんばかりの完成度。

彼の辞書に不可能という文字は無く、世の中のありとあらゆる事象において、六郎君でなしえないことは存在しないと誰もが言う。


そんな完璧超人過ぎる程に完璧な存在である神壁六郎を、人は“カンペキ六郎”と呼ぶ。


姉・兄・妹を含めた7人兄妹の四男である六郎は、両親と5人の使用人に1匹の犬を加え、絵に描いたような豪邸で毎日を謳歌している。

そんな彼も、4月からは高校1年生。

春からの新学期は、どんな出会いや経験が待っているのだろうか・・・

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