第1話 「校長先生♡」
「このあと学校行かね?」
と誰かが言った。
「おう、それいいな!」
と誰かが賛同した。
「私たちだけじゃ危ないよ」
と誰かが否定し、
「そうだよ、そうだよ」
と誰かが便乗した。
「怖いのか」
と誰かが茶化すと、
「そんなことないわ!」
と誰かが強がる。
「இฅඉஇちゃんもいいよね?」
と誰かに聞かれ、
「うん、いいよ」
とやむなく同意した。
このことは覚えてる。
でも、誰かが私のことをなんと呼んだのかは覚えていない。
だからきっと、ここは私の通っている学校で、周りにいるのは友達。
そこまで理解したところで、聞き覚えのある、だが聞いたことのないはずの音が、まるで爆発したかのように突如頭の中に流れ込んだ
「ピンポンパンポーン」
「さあ、ゲームを始めよう」
ラムカソカ 都稀乃 泪 @ask-rain_of_sadness-2
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