今まで積み上げてきた徳は0です
もういい加減に元に戻りてぇ!
この中2ライフにも飽き飽きしてきた。
しかし、オレは徳を積まなきゃ元の世界には戻れない…
でも徳を積むって何だ?
良いことをすれば徳が積めるのか?
人の模範になるような人物になれば徳が積めるのか?
だったら政治家は皆徳を積んでるのか?
違うだろ、政治家ってのは清濁併せたヤツがほとんどだろ。
「そうです、山本智さん。徳だけじゃありません。
清濁併せた人間が多く、その使い方が間違ってるだけなのです(^^)」
ゲッ、振り返ると茶坊主の宇棚がいた。
「茶坊主、テメーオレの心の中を読んだな?」
全く油断も隙もありゃしない。
「山本智さん、あなたは清濁の使い方が間違ってます。
おまけに飲酒の件もあります。
残念ですが、今まで積み上げてきた徳は全て0にリセットされます(^^)」
何だって~っ!
じゃあ、オレは一生元の世界に戻れないのか?
あぁ~、もうダメだ…
妻や阿莉紗にはもう2度と会えない…
さすがのオレもガックリときた。
このまま成長しても、妻に出会う事は無く、阿莉紗が誕生する事も不可能だろう。
何とかならんものなのか。
このクソ茶坊主め!バカのクセに偉そうにしやがって!
ん?待てよ。
コイツの上司はポメ夫だったよな。
ポメ夫に頼み込んで何とか元の世界に戻してもらおう!
オレは放課後になり、部活には目もくれずにダッシュで家に帰った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます