ZERO-ゼロ-

黒月

序章

この世界は、【細胞数値(さいぼうすうち)】呼ばれる、人間の中にある特殊な数値が刻まれている。

その数値が高ければ高いほど高く評価され、逆に数値が低ければ低いほど低く評価される。人々の人生はその数値によって、左右されるのだ。


100〜90%の者は、

第1地区 大都市である 【空都-クウト-】に住む。


80〜60%の者は、

第2地区 研究所である 【竜葵-リュウキ-】に住む。


50〜30%の者は、

第3地 軍事国家である 【牙羅紗-ガラシャ-】

に住む。


20〜1%の者は、

第4地区 平民の街である 【鞠羅-マリラ-】に住む。


そして、数値が0%の者は、

第0地区 怪物の集いである【音無-オトナシ】


【音無-オトナシ-】に住む者は、【ZERO-ゼロ-】と呼ばれる能力者のこと。彼等は地下に住んでいた。

地上に出る事は許されない。もし、無断で地上に出た者は罰則、または処刑とみなされる。地上に出る事を許されるのは戦争の時と、ポイントが高く与えられた者だけ。

だが、ZERO使いは外に出れたとしても、時間内には【音無-オトナシ-】に戻らなくてはならない。それが出来なくては罰則となる。


そして、彼等は毎日こう言われるのだ。



この世界に愛など無いっと。

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