乾杯
どんちゃん騒ぎをしよう
明日が来るかわからないから
お酒もジュースも全部飲んで
ありとあらゆるものを貪り食う
それから、世界なんて一回死んじゃえばいいねって
言うよ
きっと、世界は何度生まれ変わっても
死んだほうがいいねって言われる
明日が来るなんて誰も保証してくれないのに
未来を生きろよ、なんて甘言を学校で教える
もっと、ましなことを教えろよ
そう思っていた
私たちの中には罪の意識がずっとあった
抑圧されて、同調を強要されて
私たちは誰かを傷つけた
傷つけられた
軽い冗談で人を傷つけた
自分の地位を守ることに必死で
誰かを見捨てた
私たちにはずっとあったよ、罪の意識
裁かれたいとも思っていたの
未来を生きたいよ、必死で
だから、その罪の意識を背負いながら
同じことを繰り返さないようにするよ
人間だから
そうして、どんちゃん騒ぎをする
明日が来るかわからないけれど
乾杯して、苦い夜を過ごす
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