人間以外の動物に生まれてみたかった

ひたすらに愛を求める生き物になってみたかった

私たちは選定されて、愛を知る

何かが得意だとか、同じ血を分けているとか

いい子だとか、可愛いとか

愛しているわっといわれれば

ありがとうって言う

完璧な笑顔でね

無条件の愛が理想だ

人類が到達したことがない未知の領域

みんな求めているくせに

手前の愛で満足して笑っている

愛の前では皆無力だ

愛といわれればすべてが正しいと思ってしまう

愛のために人を殺せという

愛、愛、愛、愛、愛

私はその言葉をごみ袋に入れて

ごみ箱に捨てることにした

水曜日はごみの日だったから

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る