学生として

私は学校に通っているただの高校生である。そして、私は根本は違うかもしれないが、教師を目指して現在勉学に励んでいる。先日私は、理想の教師像を想像して『TRUST』を連載開始した。私は生徒としてどうあるべきか、そして教師は教師としてどうあるべきか。それを考えたのが『TRUST』の根幹である。本編を見ていただければわかるのだが序論(第0話)に「これは、とあるアニメを見て思ったことなのだが、教師と生徒の関係は王と臣下の関係に似ていると思う」と記述した。今回の偶帳はその延長線だと思って読んでほしい。

まず、王と臣下、そして教師と生徒の関係は全くないと言っていいだろう。私は王政の政治を見たことがないため、ただの憶測でしか語るしかできないが一見、関係ないのは私でもわかる。けれど共通点もあると私は思っている。それはだと思う。歴史ドラマや時代劇などを視聴していると、負けたものが屈服し従ってあることが多いかもしれない。ならば、その屈服をさせたのは誰かと言われればそれは君主を信じている臣下だ。あるいは、意外と友人かもしれない。今までの歴史上の戦も信頼があってこその出来事であると思う。

それは、教師と生徒との関係も同じだと思う。教師と生徒の信頼関係がなければ、たとえ授業として成り立っていても、ちゃんとした授業にはならない。ただの時間の経過にしか過ぎない。その虚空の授業をされると生徒は不思議と授業に参加しなくなる。今まで私はそれをよく見てきた。私は、教師と生徒の信頼関係を強めるには、生徒は謙虚な姿勢で、教師は生徒一人一人を一人間いちにんげんとして見なければならないと私は思う。適当な気持ちで授業をせず、一人一人と向き合えばお互いの信頼関係は強くなり、教師も生徒もお互い有意義な時間が過ごすことができるだろう。また、生徒はそんな自分に歩み寄ってくれる教師を避けずに人として教師のみならず、友達や家族と向き合わなければならない。そうして我々生徒は社会へと巣立っていくものだと私は思っている。

ここまで長々と理想の教師論、生徒論を述べてきたが、結局のところ答えは存在しない。私はこれが正解だとも思っていないし、不正解とも思っていない。これが正しいとは限らないからだ。どう思うのか、それぞれの考え次第である。これを読んだみなさんはどのような考えでいらっしゃるか、ぜひ私にも教えてほしいところである。

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