社会人3年目

僕は毎日自分を殺す。


慣れない笑顔を貼りつけて、取引先の顔色を伺って、思ってもいない薄い言葉を並べて。


周りの「がんばれ」も今の僕には届かない。みんなが出来ることが、僕にとっての限界ぎりぎりなのだ。


ふらふらと家に帰って、君の言う「おかえり」で、僕はやっと息をふきかえす。

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