Pastime with Good Company.良き仲間との気晴らし

シャルルードーブルゴーニュ

プロローグ

第1話。設定orプロローグ

基本的に西洋ルネサンス期の舞台設定となっています。


登場する人物、国家は実在しますが空想の域にあります。


地球とはまた違った世界に誰でも自由に行けるアプリ、”良き仲間と気晴らし”

が地球で流行します、しかし使用した人間の殆どは異世界で死にました。

異世界で死ぬと、代償で使用した人間は帰還できずに死にます。


しかしながら運よく帰還した人間もいました、彼らが与えた情報は以下の通りです。


①地球の1日が向うの異世界で1年に相当する。


②容姿、性別等は全てランダムに変更される、地球での知識や技能の恩恵を全く受けれない(?)。


③レベルという事象が存在する、異世界で100年過ごすと1レベル上がる。そして1レベル上がるごとに帰還するかどうか選択できる。


最後に帰還者は言った、あの異世界の人間は俺達には優しくない。悪いことは言わないから異世界に行くのだけは・・・


「やめとけ」


しかし手軽に未知の異世界に行ける欲求と冒険心は人々を魅了して止みません。

物質的な恩恵は何も得られませんが、肉体的な寿命と記憶は未来永劫と言って良い程得られるのは時の権力者や成功者達には何物にも代えられない魅力あるものでした。


「異世界の情報を集めろ!金はいくらでも出す!」


こうして地球人による異世界への渡航ブームが始まったのであった


こうして異世界の渡航がブームになっていき、90%の屍を重ねた上に立つ10%の生存者。彼らは地球でこう呼ばれたのでした異世界の”ガイド”と。


主要人物

《チームコミンテル》Tudor王国


ヒロト.17歳.♂→異世界45歳♂レベル13


ユウタ.24歳♂→異世界17歳♀レベル13


ユキマサ.35歳♂→異世界18歳♂レベル13


ショーゴ.18歳♂→異世界43歳♀レベル13


ホールド.28歳♂→異世界70歳♂レベル13

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《チーム足立ブリガンズ》Valois王国

リョウ.13歳♂→異世界21歳♀レベル13


フッキー.10歳♂→異世界18歳♀レベル13


ヒデ.13歳♂→異世界25歳♀レベル13


コナン.12歳♂→異世界22歳♀レベル13


リュウセイ.13歳♂→異世界21歳♀レベル13

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《チーム上総学園》Aragon=Hapsburg帝国

エリナ.16歳♀→異世界39歳♂レベル13


アイナ.17歳♀→異世界35歳♂レベル13


ラピ.16歳♀→異世界40歳♂レベル13


アユミ.16歳♀→異世界38歳♂レベル13


レイコ.16歳♀→異世界36歳♂レベル13


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「おい、こんな俺達でも大金が舞い込む”依頼”がごろごろあるぜ?」


チームリーダーのヒロトはVCチャットを使いながらチーム内で会話をしていた、久々に地球に戻ってみれば俺達は地球で”有名人”だった笑える話だ。


「えーっと・・政界で有名な塩川 正十郎氏の異世界のガイドを頼みたい、報酬は・・・3000万!?」


「「おおーーーー!!」」


一人頭600万円のも大金である、収入が元々無い彼らには眩しい金額であった。


「いやぁ~これで母ちゃんに楽させてあげれるかな?」


誰かがポツリと言った、まさにうれしい悲鳴であった。


「んじゃ~早速連絡して、さっさと戻ろうぜ?あんまり長居すると俺達忘れ去られちまうからなww」


ヒロトの号令でみんな一斉にアプリ”良き仲間と気晴らし”を起動させる、そして戻ってきた自分たちのホームである”Tudor王国”に。


彼ら地球から来た漂流者は皆同じ場所に召喚される、Tudor王国は環状列石神殿ストーンサークルに飛ばされるのだ。


「おい?あんたが塩川さんか?」


リーダーのヒロトは疑問形で聞かざる負えない、何故なら依頼人は御年75歳の高齢者で男性という情報なのだが、目の前にいるのは20代の男にしか見えないからだ。


「あ、ああ!そうだ儂が塩川だ!何という奇跡だ・・若々しい」


塩川は、ふぁーぁぁと感嘆の声を出し、感動しているのか両手を見つめながら顔や髪の毛を触ったりしている。


「チッ、地球でも良い思いしたくせにこっちでもまた人生再スタートってか?良いご身分だよな」


「まぁそういうな”ユウタ”ちゃんとこの爺さん?にはこのTudor王国の洗礼を受けてもらうからさww」


ヒロトは環状列石神殿ストーンサークルに滞在している衛兵を呼び始める。


「おお?ヒロト達か久し振りだな。その男は見ない顔だな?おいお前”メニュー”を見せてみろ」

衛兵は塩川に詰め寄る。


「メニューとはなんじゃ??」


「メニューって唱えれば出てくるぜ」


塩川はメニュー!と叫ぶと透明なボード版が宙に現れ、三つの事が書いてあった。


①現在のレベル1


帰還ログアウト


③所属 なし。


衛兵達は言う。

「お前ら漂流者共は基本自由などない。お前は今日から戦闘、戦争奴隷だ。何故なら貴様らは沢山湧き出て我々の生活を乱すからだ」


「だが、我々も鬼ではない。レベル10までお国の為に仕えるのであれば、我々もお前を認めるだろう。”1000年間国に奉仕せよ”」


塩川は泡を食ったように"ガイド"たちに詰め寄る。


「おい!奴隷とは何だ!?約束が違うぞ!儂をガイドするのではないのか!」


「いやぁ~そんな事言われてもなぁ~^^:」


「俺達も普通に1000年間奴隷やったしな?」


「なんだこの爺?」


ヒロトは皆を代表していった。


「塩川さん、このTudor王国では俺達漂流者は奴隷になるのが確定なんだわw諦めてちょ、あ!ガイドはするぜ?行動の自由が認められた時にな!ww」



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登場国家


①Tudor王国


世界最弱の国力ながら、国王は名君が多い。海軍力に定評がある


②Valois王国


世界で1,2を争う陸軍大国。国王は暗君が多い。Tudor王国のライバル


③Aragon=Hubsburg帝国


世界で1,2を争う陸軍大国。国王は名君が多い。世界最強の力を持つ


④Papal State領


世界の宗教を統一している教皇領。独自の自治権と軍事力を有する


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