第68話 4月7日と「大和」の思い出

 詳しいかたはご存知かと思いますが、4月7日は1945年に戦艦大和が沈んだ日です。今はおふねゲーやら何やらで知る人も増え、呉のミュージアムや記念碑でそっと偲ぶ人も増えているといいなあと思います。


 毎年この日に最初に大和の話題に触れると思い出すことがあります。


 20年弱も前になると思います。バイトで本屋のレジにいた私は、夕方だらけ気味でした。食品レジのピークの時間を過ぎ、前後の衣料品のラッシュをさばいてしまい、暇になったあたりです。一九時も過ぎ、客足自体がまばらです。結構ダレ気味でした。

 そんな時に、文庫本(だったと思う)を買って行かれたお客様がいらっしゃいました。値段を打つためにひっくり返すと内容紹介が少し書いてあるのが見えました。

 それが、戦艦大和の戦いを描いた作品だと気づいたと同時に、


「このお客様は、今日だからこれを買おうと思ったのか、知らずに手に取ったのだろうか」


と、急に気になってしまいました。もちろん聞けないですから、普通にレジ通して文庫だったらカバー付けして袋に入れてお渡ししておしまい。




 果たしてこの日はよく知られた常識なのか、それともおふねゲー好きでも知らねーよレベルの雑学なのか。どうなんでしょ。

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