第15話 AIの頭脳の無駄遣い

 ちょっと前のある日、親がドクターXを見ていたのを聞きながら作業していて、脚本家出て来い!って叫びたくなりました。


 その回(検索したら第5話)のあらすじ。


 若い将棋棋士がAIとの対戦中に具合が悪くなり、病院に運ばれてきた。病院では最新の医療用AIヒポクラテスを導入しようかどうしようか、というところで、なんやかやでその棋士の病名の診断をヒポクラテスに求めた。

 そこの偉い?外科医師はAI反対派のくせに、ヒポクラテスが出した最もパーセンテージ高い診断を「これに違いない!」と決めつける。手術では脳を触ることになるので、上手くいっても、将棋に影響が出るのは間違いない。

 その間に主人公大門未知子は、AIの診断を信じていないし、自分的に納得できなくて自分で改めて診察して原因を探る。

 大門はその棋士とご飯を食べに行き、その「勝負メシ」を手掛かりにまったく違う診断を下し、急いで手術をする。実は病気の原因は勝負飯の食材によく居る寄生虫だった。無事再戦を果たした棋士はAIに勝ち、やっぱAIなんかに人間は負けないのよ、的な流れて話が終わる。




 まずツッコミたいのは、この外科医師がねバカ過ぎるのです。そういうウザキャラ(主人公大門を邪魔するヤツ)だっていうのをさっぴいても、おまえ単純にパーセンテージで決め打ちとか何のためのAIだよ?

 作中、AIの出した病名は三つ以上ありました。しかも数パーセント『その他』という診断を下していました。普通は出した病名の判断に必要な検査なり診察なりをして範囲を絞っていくものじゃないの?

 あんな使い方されてヒポクラテス君可哀想! と朝宮は悲しみにふるふるしていました。しかも、今回あらすじを書くために検索していたらやっぱり医師の診断にツッコミが入っていました。大門先生じゃなくても、その5パーセントの可能性を潰すために調べていたり、症例が入力されていたり、食事内容を知れば、病名ズバリではなくても寄生虫だと判断出来たと思います。



 何より、その棋士あんた海外遠征の対戦前に生もの食うなよ!外国の食い物は文化や流通環境で日本と違って生食しない前提だったりするから基本火を通せよって教わらなかったのか!まして肉!

 朝宮は大学の関係で一度だけ外国出てます。衛生面がよろしくないという評判のある国だったこともあり、町の屋台のものを食べるなという通達が出てましたし常人よりおなか弱いので通常の食事と売店のお菓子(西洋産)しか食べませんでした。



注:朝宮はAIに対して見方がおかしいことがよくあります。俺の嫁宣言するハッシュタグでHAL9000は俺の嫁とかツイートしてたり、宇宙戦艦ヤマト2199のとあるエピソードでアナライザー!!!!って泣き叫んだり、楽器やボカロは人じゃないから心がない=感動させられないという先生に関するツイートに「貴方には心があるかどうか証明して見せてほしいとその先生に言ってやりたい」とか言い出すし、正直チャンドラ博士に染められすぎである。人間じゃないとかそんなの些細なことでしょ!? という奴なのだ。

 なお、サイボーグ(生身+機械でありAIではない)でも好きだから、人間が嫌いというわけではない(はず)。

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