第10話 嫌いの中の好き

 全部好き、というのはあっても、全部嫌い! というのはないようにしたいものです。


 声が嫌いとか苦手とか、くせのあるアーティストでも、曲や詩を味わったりできます。カバーバージョンを聞くこともできますよね。

 そこまでしなくていいや、と思えば聞かなくてもいいわけです。ファンは全部聞かなきゃダメとか、全部読まなきゃその作家のファンじゃない! みたいなのは好きじゃないです。古いのとか期間限定とか、手に入らない事もありますもんね。


 嫌いなものは全部嫌い! とすると、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いになってしまって、だんだん嫌いな範囲が広がってしまいそうです。どうせなら、好きなものの範囲を広げたいものです。例えば、ある曲が好きなら、逆に歌手や、作詞、作曲者が同じ曲を聞いてみるとか、その人たちが尊敬しているとか好きだと公言している人の曲を聴くとか。


 どんな嫌いな人、苦手な人にも、いやじゃない大丈夫なポイントを見つけて、うまく付き合う距離を保てるようにありたいものです。

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