第8話 『水からの伝言』でやってほしい実験

 皆さんは、水に良い言葉や音楽をかけるときれいな結晶が出来る、という本や記述を読んだことがありますか?


 『水からの伝言』という本(著者は江本勝)に書いてあるものです。シャーレに落とした水を凍らせて形を見る、という簡単な実験をすると、シャーレごとに氷の結晶ができたりできなかったりします。

 その際に、シャーレに垂らす前に音楽を聞かせたり、垂らしたシャーレに言葉を書いて張り付けておくと、その内容が良いものであればきれいな結晶になり、良くない言葉であれば結晶ができなかったり形が崩れた結晶になるというのが、その本の主張です。


 ありがとう、と言葉をかけたり紙を貼ったシャーレの水は結晶になり、ばかやろうと書くとまとまった形にならないそうです。


 一つ目のツッコミはここです!


ありがとう(日本語)

谢谢(中国語)

Thank you.(英語)

Gracias(スペイン語)

شكرا(アラビア語)

धन्यवाद(ヒンディー語)

Obrigado/Obrigada(ポルトガル語 男/女)

Спасибо(ロシア語)

Danke.(独逸語)

고맙습니다.(韓国語)

Grazie(イタリア語)

děkuji(チェコ語)


……全て、ありがとうという意味です。

 これ全部ならべたら、同じ結晶ができるのか。違うのが出来るとしたら、違いはどこから生まれたのか。



ついでに

Dankon.(エスペラント)

ki'e(ロジバン)


とか


qatlho'(クリンゴン語)

Hannon le(シンダール語(シンダリン))

Infel yor.(ヒュムノス語)

xace(リパライン語)

sentant(アルカ)


とか試せよ!!!



 もうひとつ。

 

 クラシックをかけるときれいな結晶ができ、ヘビメタをかけるときれいな結晶にならない


というのはもう意味が分からない。いっそ、ハンドクラップだけとか、ケチャとかホーミーとか、アフリカの民族音楽とか、シンセサイザーばりばりの80年代の曲とか、ボカロ曲とかいろいろあるだろ試せよ!!


 せめて、同じクラシックでも、『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』と『俺のケツを舐めろ』で差が出るか試せよ!!!


 なんでやんないんだよ!!と思ったんですが、これを書くために検索してたら著者がお亡くなりになっていた。なんてこった。

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