『孤独』
笑う事が出来なくなった。
いや、いつも笑えてなかったのかも、しれない。
僕はいつも要らなかったのかも、しれない。
僕はいつも必要が無かったのかも、しれない。
僕はいつも笑えてなかったのかも、しれない。
僕はいつも何も思ってなかったのかも、しれない。
『愛されてる』?
そんな戯れ言はもうお開きで。
そんな絵空事はもうお終いで。
そんな嘘つきはもう閉幕で。
……どうせ要らなかったんなら、その瞬間に棄ててくれて良かったのに。
……嫌いなら僕の手なんか、離してくれて良かったのに。
……なぁ、もう僕は要らないんだろう?
だったら早く、切り捨ててくれよ。
ずるずる引き摺ったって、時間が返ってくる訳じゃ、無いんだから。
僕如きに無駄な時間使ったんなら、もっと有意義にその時間を使わなきゃ。
君にはもう、僕は必要無いだろうから。
棄てたって文句なんか言わないし。
切り捨てたって追いすがったりしないし。
他人として扱ったって泣いたりしないし。
……………要らないなら切り捨ててくれ。
……………嫌いなら僕の事くらい忘れてくれ。
……………つまらないなら僕の手を離してくれ。
──初めから僕は君に必要無い事分かってた。
だから。
メモリ状の傷跡付けて。
天に昇る鎖繋いで。
笑顔の仮面被ってこう言おう。
『さようなら。』
たった一言の言葉を君に。
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