地球神バルエラ
俺は今辺り一面真っ白で神々しいような所にいる。
壁や天井もあるのかわからない程広い。
そして俺の前には助けた中学生が泣きながら土下座している。
俺が泣かせた訳じゃ無いからな!
勘違いすんなよ!!
勝手にこいつ笑いながら
「私は神なの。そう、全ての生き物が崇め、そして尊敬している神なの。あなたのような劣等種、人間が私とこうして話せるの。有り難く思いなさい。」
とか言ってんの。で最後に
「まあ人間であるあなたは神である私を見る事は出来ないわねー。」
いや見えてるし!!
厨二病なのかな?
大丈夫なのかな??
とか思ってたら
「え?
なんで見えてんの?」
で慌ててなんか紙みたいの出してその紙見て驚いてんの。
何処から出したんだよ!
今までそこに無かったよね!!
まさか本当にこの中学生、神なのか?
でそれからずっと泣きながら土下座してる。
もう10分ぐらい・・・
さっきの威勢はどうしたんだよ!
もういいからさ、ここが何処か教えて欲しいんだよね。
てか喋れないんだけど!
そしたら
「申し訳有りません。私は地球神バルエラ、地球の神です。まさか伝説の刀神様のご親戚であり創造神様の加護を持つお方だとは思わず・・・」
なんで心の中分かるんだよ。
本当にこの人?神だったんだ。てか刀神って誰??
刀だからじいちゃんかな?
じゃあ創造神の加護って?
「刀神様というのはこの方です」
と、何も無い所からじいちゃんの写真が出てくる。
またなんか出てきたし!
やっぱじいちゃんだった。
神と稽古してたのか俺、勝てる訳無いじゃん・・・
あれ?
また心読まれてた?
もういっか・・・
神だもんね!
「あ、助けていただきありがとうございます」
といって立ってお辞儀した。
あれ?
神ならトラックなんかにひかれても大丈夫なんじゃ・・・
俺、ひょっとして無駄死に?
「・・・」
ちょっと何か言ってよ!!
お願い!!!
「そうですね・・・
別にひかれてもなんとも無かったと思います・・・」
やっぱ言わないで欲しかった。
無駄死にでした・・・
泣きたくなってきた。
「ーーーいや、あなたが聞いたんですからね。
とりあえず質問に答えますね。
創造神様は天界におられる最高神です。
神には序列があり、下にいくにつれ創造神、上級神、中級神、下級神となります。
序列は、普通司るものの数と神としての存在期間で決まります。
刀神様は下級神でしたが、神戦での活躍により上級神となられました。神の間では伝説なんですよ!!
あなた様も創造神の加護をお持ちであればいずれ上級神になられると思いますよ。」
俺、神になるんだって!
いずれって!!
てか神になるまで何すんだよ!!!
「貴方には別の世界で転生していただきます。詳しい事は向こうの神に聞いてくださいね。
私の加護も差し上げます。
頑張って下さい。」
そして俺は意識を失ってく。
そういえばバルエラなんて神の名前初めて聞いたな。
「え?嘘ですよね?
私、崇められてないんですかー??」
そんな叫びが聞こえる中俺はまた、意識を失った。
バルエラが見た紙はこれ。
工藤春輝 [刀神の親戚]
{加護}
・創造神の加護
・刀神の加護
・地球神の加護
重要な事だけが書かれたステータス表のような物です。
※一つも加護を持ってない人がほとんどです。
(全世界共通)
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