ゆるやかな時間
こゆき
第1話
紅葉も終る頃、だんだん冬の寒さが感じられる秋の下旬。
空は赤く染まっており、そろそろHRが始まる頃だ
学校の鐘がなり、担任が予定やらなんやら話してるのを左耳から右耳へ流すのはほぼ毎日だった。
HRも終わり、私は部活も無所属のため、さっさと帰ろうと思い準備をしていると、名前もあまり覚えていない男子生徒から声を掛けられた。
たしか、「ゆうき」くんだっけ?
「櫻子さんっ、今日何人かとカラオケ行くんだけど、櫻子さんも来ない?」
あぁ、思い出した。「ゆうや」くんだ。
彼が言ったことを片耳で聞きながら名前をやっと思い出した彼のお誘いは軽くお断りさせてもらった。
ごめんね。用事があるの。
嘘。用事なんてない。
私にとって学校はあくまで通過道。関係性を持つのが面倒だ。
どうしようかな。
明日休みだし、着替えてネカフェにでも行こうかな
帰えり道に明日の予定を考えながら歩いていると、ポケットに入れていたスマホから振動がなった。
なんだろうと思い、画面を開くと、SNSのDMだった。
今週休みだから、そっち行くね。
その短い文章で私の予定はすぐに変わった。
ゆるやかな時間 こゆき @pokemon0626
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