魔法があるからめんどくさい

@YUKINOKUROE

第1話 魔法の使える部下と使えない上司

ここは魔法使いが通う学校「ユグドラシル」魔法使いと言っても日常的に魔法を使うこの世界ではむしろ、魔法が使えない方が希である。

そして、今現在電話の話し相手がその希な存在なんだけど・・・

「聞いているのかロル?大事な話があるから学校終わったら事務所に寄るんだぞ。」

「わかりましたよ。事務所寄らなかったら次の日、何されるかわかったものじゃありませんからね。」

と希な存在「西園往人」に告げて電話を終わらせた。

彼は私の上司なのだ。

ユグドラシル中等部の時に犯した犯罪を闇に伏せる代わりに、殺人事件調査科「リヴィル」に入る事を提案して来た。

往人が言うには私は攻撃系や補助系の魔法はそこまでだが、特殊系の魔法は結構見込みがあるらしく往人自身が魔法を使えないのもあって引き抜きたかったそうだ。

そういう事があり、現在私は魔法学校高等部2年に通いながら殺人事件調査科のリヴィルに所属している。


電話が終わり、抜け出してきた授業に戻ろうとすると最後の授業終了のチャイムが鳴った。

終礼も終わり帰りに遊びに誘われたが、用事があると言い足早に抜け出した。

クラスの皆には私がリヴィルに所属している事はなるべく控えなければならない、それがリヴィルの頭である往人の指示でもあるからだ。

とそんな事はどうでもいい早く事務所に行って往人の言う『大事な話』とやらを聞きにいかないと、私はめんどくさくはあるが事務所に足を運ぶことにした。

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