第2話 魔法の話

|はるか昔人間と魔族の者は敵対し、やがて人間と魔族は

何世紀にもに渡って人間側と魔族との戦いは続いた。

魔族は別の世界へ逃げ世界を構築した。

構築された世界は俗世と隔離され、魔法界と呼ばれるようになった。古い魔法は衰退し、科学によって魔法を展開することの出来る魔法式は解明され魔法は一部の人間だけのものでは無くなり、広く一般に使えるようになった。

今でも、魔導書を使い、魔法式を詠唱したり、魔方陣を展開しドラグニルを召喚したりするものは存在するが、

そういった古典的な魔法を使うのはまだ存在しているが決して多い訳では無い。


が、魔導書を使い、魔法式を詠唱したりすることは魔法の存在するこの魔法界の魔法教育においては基礎的かつ重要なもので、魔法使いや魔女になるもの、魔法を扱うこの世界では履修すべき最重要課題であった。魔導書を使い魔法式を詠唱する古典的な方法は呪文を覚えることが出来ることと同時に自らの魔法の力のコントロールをできるようになるからである。


ちなみに、魔法と魔術の区別は具体的にはまだハッキリとは明言されておらず、魔法と魔術の境界や、相違点を研究する研究者は少なくない。今のところ説得性のある説は、『"魔法は自然などの万物の助けを借り、受動的に魔法という力を発動させる"が、"魔術は自らの体に通う魔法回路を用い能動的に魔術という力を発動させる"』という説が信じられているが、呪文などに矛盾が生じるため(※呪文は自らの体に通う魔法回路の影響を受けるとも言われる)研究者の間でも魔法論は悩みの種となっている。


そんな魔法界に訪れた異世界の身なりをした少女。

少女はこの世界がいつも通りの学校へ通う道とは全然違う世界になってしまったことしか知らない。


彼女はとある魔女の末裔であるのだが、そんなことは今の彼女は知らない。

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