クラスCube型の配列宣言 Cube cube[3];を2つのコンストラクタを使って初期化してみます
ソーラー「クラスCube型の配列宣言
Cube cube[3];
を2つのコンストラクタを使って初期化をしたいと思います
Cubeのクラス宣言内で
2つのコンストラクタのメンバ関数宣言
Cube();
Cube(int a, float b, float c, float d);
が実行されているとします
コンストラクタCube()の定義は
Cube::Cube() {
no = 0;
tate = 0.0;
yoko = 0.0;
takasa = 0.0;
cout << "生成されたオブジェクトのメンバ変数を初期化しました" << "\n";
}
と
コンストラクタCube(int a, float b, float c, float d)の定義は
Cube::Cube(int a, float b, float c, float d) {
no = a;
tate = b;
yoko = c;
takasa = d;
cout << "生成されたオブジェクトのメンバ変数を初期化しました" << "\n";
}
となっているとします
Cube cube[3];
を初期化するには
Cube cube[3]={Cube(),Cube(),Cube()};
や
Cube cube[3]={Cube(),Cube(1,2,3,4) ,Cube()};
や
Cube cube[3]={Cube(5,6,7,8),Cube(9,10,11,12) ,Cube()};
等々・・・
のように記述する方法があります
この場合
Cube cube[3]を初期化するとは
どういうことなのでしょうか?
Cube cube[3];の実行により
クラスCube型のオブジェクト
cube[0]
cube[1]
cube[2]
が生成されますね
Cube cube[3]を初期化するとは
その
クラスCube型のオブジェクトcube[0]のメンバ変数
cube[0].no
cube[0].tate
cube[0].yoko
cube[0].takasa
クラスCube型のオブジェクトcube[1]のメンバ変数
cube[1].no
cube[1].tate
cube[1].yoko
cube[1].takasa
クラスCube型のオブジェクトcube[2]のメンバ変数
cube[2].no
cube[2].tate
cube[2].yoko
cube[2].takasa
を初期化するということなのです
前のエピソードでは
クラスCube型の配列宣言
Cube cube[3];
を
Cube cube[3]={Cube(),Cube(),Cube()};
のように
コンストラクタCube()だけを使って初期化しました。
今度は
コンストラクタ
Cube()
と
数値データが引数の
int a
float b
float c
float d
に
代入された
コンストラクタ
Cube(1,2,3,4)
の2つをつかって
クラスCube型の配列宣言
Cube cube[3];
を
Cube cube[3]={Cube(),Cube(1,2,3,4) ,Cube()};
のように
初期化してみます」
マックス「何が行われようとしているのか微妙にわからんぞ」
ソーラー「そうですね。
(そ~なのか~(´▽`*))
とりあえず
そのプログラムを実行してみますのでご覧ください。」
👇
#include <iostream>
using namespace std;
class Cube{
public:
int no;
public:
float tate;
public:
float yoko;
public:
float takasa;
public:
Cube();
//🌞🌞🌞コンストラクタCube()のメンバ関数宣言を行っています🌞🌞🌞
public:
Cube(int a, float b, float c, float d);
/*🌞🌞🌞コンストラクタCube(int a,float b,float c,float d)のメンバ関数宣言を行っています🌞🌞🌞*/
public:
void display(); //自作関数display()はクラスCubeのメンバ関数とよばれます
};
Cube::Cube() {
no = 0;
tate = 0.0;
yoko = 0.0;
takasa = 0.0;
cout << "生成されたオブジェクトのメンバ変数を初期化しました" << "\n";
}
//👆🌞🌞🌞コンストラクタCube()の定義を行っています🌞🌞🌞
Cube::Cube(int a, float b, float c, float d) {
no = a;
tate = b;
yoko = c;
takasa = d;
cout << "生成されたオブジェクトのメンバ変数を初期化しました" << "\n";
}
/*👆🌞🌞🌞コンストラクタCube(int a,float b,float c,float d)の定義を行っています🌞🌞🌞*/
void Cube::display() {
cout << "立方体につけられたナンバーは" << no << "です" << "\n";
cout << "立方体の縦の長さは" << tate << "です" << "\n";
cout << "立方体の横の長さは" << yoko << "です" << "\n";
cout << "立方体の高さの長さは" << takasa << "です" << "\n";
}
//👆クラスCubeのメンバ関数となっている自作関数display()の定義をおこなっています
int main() {
Cube cube[3]=
{Cube(),Cube(1,2,3,4) ,Cube()};
/*🌞🌞🌞クラスCube型の配列宣言
Cube cube[3];
を
コンストラクタCube()
と
数値データが代入されたコンストラクタCube(1,2,3,4)
をつかって初期化しています🌞🌞🌞*/
cout << "立方体につけられたナンバーは" << cube[0].no << "です" << "\n";
cout << "立方体の縦の長さは" << cube[0].tate << "です" << "\n";
cout << "立方体の横の長さは" << cube[0].yoko << "です" << "\n";
cout << "立方体の高さの長さは" << cube[0].takasa<< "です" << "\n";
cout << "立方体につけられたナンバーは" << cube[1].no << "です" << "\n";
cout << "立方体の縦の長さは" << cube[1].tate << "です" << "\n";
cout << "立方体の横の長さは" << cube[1].yoko<< "です" << "\n";
cout << "立方体の高さの長さは" << cube[1].takasa<< "です" << "\n";
cout << "立方体につけられたナンバーは" << cube[2].no << "です" << "\n";
cout << "立方体の縦の長さは" << cube[2].tate << "です" << "\n";
cout << "立方体の横の長さは" << cube[2].yoko << "です" << "\n";
cout << "立方体の高さの長さは" << cube[2].takasa << "です" << "\n";
return 0;
}
プログラムの実行結果
生成されたオブジェクトのメンバ変数を初期化しました
生成されたオブジェクトのメンバ変数を初期化しました
生成されたオブジェクトのメンバ変数を初期化しました
立方体につけられたナンバーは0です
立方体の縦の長さは0です
立方体の横の長さは0です
立方体の高さの長さは0です
立方体につけられたナンバーは1です
立方体の縦の長さは2です
立方体の横の長さは3です
立方体の高さの長さは4です
立方体につけられたナンバーは0です
立方体の縦の長さは0です
立方体の横の長さは0です
立方体の高さの長さは0です
ソーラー「プログラムの実行に成功しました。」
てんC「ソーラーさん このプログラムでは何が実行されているのですか?」
ソーラー「ははっ聞いてくれるのかい?
はい😊
このプログラムのように
クラスCube型の配列宣言、初期化が
Cube cube[3]={Cube(),Cube(1,2,3,4) ,Cube()};
のように実行されると
クラスCube型のオブジェクト
cube[0]
cube[1]
cube[2]
が
生成されて
cube[0]=Cube();
cube[1]=Cube(1,2,3,4);
cube[2]=Cube();
が実行されることになります
cube[0]=Cube();
cube[1]=Cube(1,2,3,4);
cube[2]=Cube();
👆この表記方法は
クラスCube型のオブジェクト
cube[0]
を初期化するのに
Cube()
を
クラスCube型のオブジェクト
cube[1]
を初期化するのに
Cube(1,2,3,4)
を
クラスCube型のオブジェクト
cube[2]
を初期化するのに
Cube()
を
指定しています
Cube cube[3]={Cube(),Cube(1,2,3,4) ,Cube()};
つまり
cube[0]=Cube();
cube[1]=Cube(1,2,3,4);
cube[2]=Cube();
が実行されると
クラスCube型のオブジェクト
cube[0]
cube[1]
cube[2]
が生成されると同時に
🌞自動的に🌞
コンストラクタCube()の定義
👇
Cube::Cube() {
no = 0;
tate = 0.0;
yoko = 0.0;
takasa = 0.0;
cout << "生成されたオブジェクトのメンバ変数を初期化しました" << "\n";
}
👆
の
no
tate
yoko
takasa
に
クラスCube型のオブジェクトcube[0]のメンバ変数
cube[0].no
cube[0].tate
cube[0].yoko
cube[0].takasa
が代入された
cube[0].no=0;
cube[0].tate=0;
cube[0].yoko=0;
cube[0].takasa=0;
が実行され
次に
コンストラクタCube(int a, float b, float c, float d)の定義
👇
Cube::Cube(int a, float b, float c, float d) {
no = a;
tate = b;
yoko = c;
takasa = d;
cout << "生成されたオブジェクトのメンバ変数を初期化しました" << "\n";
}
👆
の
a
b
c
d
に
1
2
3
4
no
tate
yoko
takasa
に
オブジェクトcube[1]のメンバ変数
cube[1].no
cube[1].tate
cube[1].yoko
cube[1].takasa
が代入された
cube[1].no=1;
cube[1].tate=2;
cube[1].yoko=3;
cube[1].takasa=4;
が実行され
次に
コンストラクタCube()の定義
👇
Cube::Cube() {
no = 0;
tate = 0.0;
yoko = 0.0;
takasa = 0.0;
cout << "生成されたオブジェクトのメンバ変数を初期化しました" << "\n";
}
👆
の
no
tate
yoko
takasa
に
クラスCube型のオブジェクトcube[2]のメンバ変数
cube[2].no
cube[2].tate
cube[2].yoko
cube[2].takasa
が代入された
cube[2].no=0;
cube[2].tate=0;
cube[2].yoko=0;
cube[2].takasa=0;
が実行されることになります
このようにして
クラスCube型のオブジェクトcube[0]のメンバ変数
cube[0].no
cube[0].tate
cube[0].yoko
cube[0].takasa
クラスCube型のオブジェクトcube[1]のメンバ変数
cube[1].no
cube[1].tate
cube[1].yoko
cube[1].takasa
クラスCube型のオブジェクトcube[2]のメンバ変数
cube[2].no
cube[2].tate
cube[2].yoko
cube[2].takasa
が
コンストラクタの実行により
自動的に
初期化されるのですね」
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