兼務社

 メインでご奉仕している本務の神社とは別に、田舎だと特に、兼務の神社があります。

 一人で数社の宮司をしている場合、一社の本務社以外は兼務社ということになります。

 現在では、土曜に祭をする神社がほとんどなので、十社近く兼務していると、7月の土曜日は大変なことになります。

 夏祭りの掛け持ち発生。

 夏祭りで神輿が出るようなところは、若衆が主役なので、神職は祭典を斎行するのが仕事です。が、時間がだいたいどこも同じ頃にはじまるので、時間をずらしてもらいながら、さらに御神酒がつきものなので、車で行くと飲酒運転になってしまうことから運転手必須。

 宮司だけで手が回らない時は私も出動します。

 暑くて汗ダラダラになりながらも、

 普段はひっそりとしている神社に、祭だからと地元の人達の姿が見られることはなんだかうれしくなります。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る