Wonder Mind

第1話 はじまり

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　―迷っﾀ、困っﾀ、子羊ちゃﾝ。

　痛ﾀ、いﾀ？どこにいﾀ？スリープシーﾌﾟ？

　あｱ、会いたｲ、間酔える無力なメリーちゃﾝ。

　おいﾃﾞ、ここまﾃﾞ。―

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誰かが、俺を呼んだ気がしたんだ。

それは、それは、儚げに。そして、妖艶に。

甘いあまい囁き声。少し掠（かす）れた女とも男ともとれない不思議な声。

まるで、眠りに落ちる直前のように、ふわりと心地よくなる状態に陥（おちい）る。

罠かもしれないと頭では、分かってるのに、

何故だか、行かなければならないと

俺は、走り出した。

声のする方へ…。

それが、『Wonder World』との出会い。