第3話
遥 俺には何も…できないよ…
「遥くん…どうして…いつも話しかけてくれるのに…」
遥 …え?
「凛くんも、誠くんも助けてあげるのに…どうして私は助けられないの…?」
遥 どうして知ってるんだ…?
「いつも見てるから…遥くんのこと…」
「明日も見てるよ…遥くんのこと…」
明星 お兄ちゃん…?大丈夫?うなされてた…
遥 …うん…大丈夫…
いつも見てる…?明日も…?
…。
そして毎日そのような、助けて、という声を夢の中で聞いた。
入学式当日
遥 …。
? ねえねえ、遥くんだよね?
遥 …え?俺?
緋鞠 うん、私緋鞠、遥くんでしょ?
遥 うん…そうだけど…
緋鞠 遥くんはさ、夢、みる?
遥 …うん、最近は変な夢…
緋鞠 どんな?
遥 助けてって声が聞こえるんだ。
緋鞠 えー…怖いね…夢の中で知らない女の子に話しかけられるなんて…
遥 え?俺女の子なんて言ってないよ…?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます