第2話

入学式の4日前


「あなたには…何が見えるの…?」

遥 …俺には…光が見える…

「ふぅん…私は夢に生きる夢少女、翠来。あなたは?」

遥 …緑ヶ丘遥です…。

「遥くん、よろしくね、夢でまた会いましょ…ほら、起きて、お母さんに怒られちゃうよ?」


遥 うう〜ん…

明星 お兄ちゃん!朝だよ!起きて!

遥 今何時〜…?

明星 12:30!

遥 はぁ!?朝じゃねぇよもう!昼じゃねぇか!

明星 お兄ちゃんが起きるの遅いのが悪いの!

明星は、俺の妹で、今は小学校4年生

最近はアニメが大好きで、夜中まで見ていてお母さんに怒られていた。

遥 行ってきます!

明星 あかりも行く!

遥 だめだめ、今日は蛍のところ行くんだから!

明星 え!?蛍姉ちゃんのところ?!ずるい!私も!

遥 ダメだって!蛍さんに部活の事聞くんだよ!遊ぶんじゃねぇの!

明星 ちぇ!お兄ちゃんのいじわる!

遥 じゃあ留守番頼んだぞ〜、

明星 …行ってらっしゃい…。


ピンポーン。

蛍 いらっしゃい、遥くん

遥 すみません…テスト期間なのに…

蛍 いいの、さぁ、上がって、

遥 お邪魔します…

蛍 私この間のテストで、合計点数800点中787点でさ、お母さんに怒られちゃった…

…すげ、


とまぁ、雑談を含めながら、勉強に、中学のことなどを蛍さんに教えて貰った。


その日の夜、


「見えないよ…」


遥 どうしたの?翠来?

「見えないの…何も…暗くて…怖いよ…遥くん、助けて…」




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