それ、効果あります？【エッセー】

なぜ掃除をすると運が良くなるのか？

最近「運を良くするための本」を古今東西、新旧問わず片っ端から読み漁っています。良いと思ったものは実践して運気を上げてやる！という思いからです。著者も、本業スピリチュアル系の人から、実業者、僧侶、精神科医、作家など、一人に偏らないようにしました。その結果、「どうやらこれは同じことを言っているな」という部分が多かったので、それをまとめてみます。

１．掃除する

２．産土神社に足繁く通う

３．運動する

４．言霊を大事にする

５．とにかく動かないと何も始まらない

詳しく見ていきましょう。まず、1番の「掃除する」です。これは、自宅全体を掃除する、という事が基本ですが、意見が圧倒的に多かったのが、その中でも「水回り（トイレ、風呂、洗面所、キッチン）」を特にきれいにする、でした。排水溝がつまる＝運もつまる、淀む、という事のようです。

次点で玄関。家の顔だから、玄関から運が入ってくるから、という事です。玄関のたたきを水拭きすると、より効果があるという意見は、片付けコンサルタントのこんまりこと近藤麻理恵さん。現在アメリカで大活躍中です。実際に運が上昇中の方の意見は説得力があります。

そもそもなぜ掃除をすると運が良くなるのか。実際には掃除だけではなく、「掃除＋物をためこまず不必要なものはこまめに捨てる＋常に整理整頓ができている」の3連コンボが必要のようですが、私が周囲の掃除をこまめにし、且つ運が良い人たちを見ていると、意思決定が恐ろしく速い、からだと思います。

なぜ意思決定を早くできるのか。自分や自分の人生にとって、何が必要か必要でないかをはっきりわかっているからです。

何故わかるのか。こまめに掃除することで、「これ邪魔だな。でもよく使うから捨てられない。じゃあ近くにあるアレをもう不要だから捨てて、そのスペースにこれを置こう」と、普段から必要なもの、不必要なものをジャッジするクセづけがなされるからだと思うのです。

こまめに掃除を何年も続ける事で、「自分にとって必要なもの、不要なもの」を常にジャッジし続ける習慣が、知らずともその人の思考にも影響を与えたのではないでしょうか。

結果、ものがアイテム（道具）に限らず、「物事」までも、上手に取捨選択できる能力が身についたのではないかと思います。

だから意思決定を早くできる。早く決定できるという事は、「悩んでいる時間が少ない」という事です。悩む時間が少ないという事は、早く行動に移せる。つまり、「行動が早い」。上の、５番目に書いた事にリンクしますが、結局どんな本も「うだうだ悩んでる暇があったら即行動に移せ。行動しない人に幸運は来ないよ」と、手厳しいことが書いてあります。それができないから苦しく、救ってほしくて救済方法を知りたいんですがねぇ。

ちなみに、逆パターンの「部屋が散らかり放題で、めったに掃除もしなくて整理整頓もできず、捨てる事もせず物がありすぎる人」を観察しますと、手厳しい言い方ですが、「自分が大切だと思っているものを抱え込みすぎていて、現状で今一番大切にしなければ（or行動しなければ）いけない事がわかっていない・物事の優先順位がわかっていない」感じがしました。また、頑固すぎる人が多いですね。自分の意見・価値観を持つことは大事ですが、許容する・柔軟にものごとを捉える・柔軟に自分の考え方を変える、という事も同じくらい大事だと思うのですが。それができないから大きく開運しないかもしれません。

話が逸れました。ここまで読んでおわかりでしょう。そうです。結果、掃除する人は人より行動が早いんです。だから人より早く運をつかむ＝運が良いのではないかと思います。

【考察】

掃除を始める→モノが邪魔で掃除しづらい→モノを必要なもの、不要なものにわける＝判断力が上がる

→不要なものを処分＝決断力が上がる

→掃除しづらいのでものを整理整頓する

→モノを増やすのが嫌になって次にモノを買う時は吟味するようになる＝自分の価値観の再確認ができる

→探し物をする時間が減る＝時間の有効利用上昇、探し物に取られるストレスの減少

→常に掃除する自分を誇らしく思うようになる＝自己肯定感の上昇

→決断力、判断力と自己肯定感があり、自分の価値観がしっかりとした人間のいっちょできあがり

＝幸せにならないわけがない