第2話

第二章 出会い


また、いつもの日常だ…朝起きて、冷たい水を浴び、犬の散歩をして、母親と自分の朝ごはんを作り、ついでに弁当を作る。いつも通りだ…

だが今日は家に人が来る!この少し変わった日常に少しだけ胸が踊る。

学校はつまらない…変わった事がなかったらただの繰り返し…

今日もそんな一日だと思い、一人憂鬱にチャリを走らせる…。

少し走り、田んぼと畑の境目がおれら三人の集合場所!翔の後ろは桜の特等席だ。

そして、どーでもいい話をして学校に向かう。学校に着きいつもの同じ靴箱に靴を入れ、教室に向かう。全くいつも通りだ……と思った束の間…教室がざわついている…

翔「なんかあったん?」

友人A「今日さ、クラスに転校生来るみたいだわ、しかも女!」

翔「マジで!」

蓮「なんかあったん?」

翔「蓮、聞いて驚くな!てんこうせい!

しかも女!多分俺の感ならめっさかわええと思う。やっべ〜興奮してきた〜」

蓮「お前はよくそんな朝からテンション高くできるな…俺なら無理や」

翔「お前が低すぎなんだよ」

蓮「これが俺の普通だ!」


別に嬉しくないわけではない…むしろいつもの日常に転校生というスパイスがついて嬉しいくらいだ。けれど自分の中で、うるさい奴と怒る奴は一人でいいと思っている。

俺は自身の心の中に、日常が少しでも変わるという嬉しさのガッツポーズを隠した。


桜「転校生ちょっと職員室から見えたけど、可愛いよ!」

「おぉぉぉぉ〜」クラス中がざわめいた。

蓮「トイレ行って来るわ!おっと」

誰かとぶつかった…これは…伊吹だ!

伊吹「ごめん橘くん…」

蓮「こっちこそごめん…考え事しとったわ。」


今日はなんていい日なんだぁ〜転校生は来るし、憧れの伊吹と話せたし。


先生「はーーーい席に着いて下さ〜い!朝のHR始めるよ〜」

友人B「今日転校生が来るってほんとですかー?」

先生「あら、みんな知ってるのか…なら最初に紹介したほうがいいわね。入っていーわよー」


入ってきた女の子はどこかで見た事があるような…だが、思い出せない。どこがであった事がある?一瞬そんな事が頭をよぎった。そんなわけないか…。


???「初めまして七瀬 葵です。」

そして、この子の出会いが自分の人生を大きく変える事を今の自分は知るよしもなかった。

続く…

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