hana あの花を見た君と人生最後の夢を見る

うゆ のばし

第1話

-hana-

あの華を見た君と人生最後の夢を見る

作者 うゆのばしあの日、僕は人生最後の夢を見た…


第一章 いつも通りの日常


?「おーい蓮。飯食うべ」

「 なんやまた伊吹の事見てたのか!」

蓮「バーローんなんじゃねーよ翔。」

「早よ飯いくべ」

翔 「ほれ焦っとるやん」

蓮 「だから!んなんじゃねーて」

翔 「伊吹さん可愛いもんな〜」

蓮「だよな〜あれでスポーツ万能・成績優秀」

翔 「誰もそこまで聞いてへんよ〜」

蓮 「死ね!飯いくぞ」

翔 「へいへい!」


おれの名前は橘 蓮。

みんなからは蓮とかバナって呼ばれてる!

そんでこのうっさいのが鬼灯 翔。

小学校からの腐れ縁で親友。

っつか幼馴染ってやつ。

みんなは翔とかオニとか呼んでる。

ちなみに、話しで出てきたのは伊吹 梓。

俺の好きな人!

翔にはなぜかバレているけど…


翔「おまえさ、いつなったら告るの?」

蓮「ゲホゲホ! は!?」

「なんでそんな話になる!」

翔「だっておまえが片思いでもう二年やぞ!

いつまでも眺めてるのも…な。

外から見ると、きしょくてたまらん!」

蓮「うっさいな!

俺は今のこの感じ壊しとたくないの」

蓮「そんな事より。翔は好きな人とかいない

んか?」

翔「おれはまぁいないわ!」

蓮「うっそこけ!おれら青春時代の真っ只中やぞ! 好きな人の一人や二人いるもんやろ」

翔「おれはなんなんじゃ?タラシか?いないもんはいないんじゃ!」

?「なーーーんの話してるん?」

蓮「あっあーー!おれの最後の卵焼き…」

「こんのばかたれ」

蓮「コスモス!」

?「誰がコスモスじゃ」


今、勝手に卵焼きを食べたこの女は「秋 桜」

こいつもまぁ幼馴染ってやつだ。

親父がロシア人で母親が日本人の!

学校では可愛いとか言われてる…

全く恋愛感情に発展したことはない!!

あだ名はコスモス。

なぜなら秋桜と書いてコスモスと読む。

普段はこの三人でバカやって遊んでる高一!

そしてここは北海道当別町。周りには何にもない田舎だ!


橘 蓮 秋 桜 鬼灯 翔

たちばな れん あき さくら ほおづき かける



蓮「帰るか…」


おれは大抵一人で帰る…

なぜなら桜も翔も部活だからだ!

桜は陸上 槐はテニスをやっている!

ん?なぜおれは入ってないって?

めんどいからだ!


田舎は遠い…常にチャリがないとやっていけない… チャリを飛ばして二十五分!

目星になる物はたった一つのコンビニだけ…


家に帰ってからやる事も決まっている!

犬に餌をやり、ご飯を作る…うちは母一人の家だ… 父親は小さい頃に他界した。 それから母は女手一つで育ててくれている。

つまり家には常に一人だ。

大体桜か翔が部活終わりに家に来る…(飯を食べに)


翔「たっだいまー」

蓮「おっかえりーじゃねーよ、なにしに来たんや!」

翔「えーご飯食べに来た〜腹減ったわ〜」


今日は翔か…よりによってめんどい方が来た…


蓮「おれんちはお前の間食にあるわけじゃねー!」

翔「だってどーせ一人やろ!二人分も大して変わらんって前言ってたやん〜」

蓮「作る方にもなってみーや…ほんとにな…

女ならまだしも男に作るとか…

めっちゃ虚しいやん…」

桜「 たっだいま〜蓮〜ご〜飯!」


最悪の展開だ…


翔「 おーい蓮くん〜まさか桜のは作って、

俺のは作らないとは言わせないよ〜!」

蓮「しゃーねーな橘食堂開店じゃ〜!」


三人なら野菜炒めか。あいつらいきなり来やがって。


桜「ね〜蓮〜まだ〜お腹すいた〜」


ほんと桜はガキみたいだな〜


蓮「はいはい!出来ましたよ〜」


流石は運動部といったもので、多めに作った野菜炒めとお米がどんどん無くなっていく。


桜「あんたらさ、結局昼なに話しての?」

蓮「こっちだって女に話せない話だってあんだよ」

桜「それって蓮が梓の事好きってやつ?」

蓮「なんで知ってんだよ!」

桜「何年一緒にいると思ってんのさ」

蓮「まじかよ…まじかよ〜」なんで知ってんねん… ?

?「たっだいま〜」

蓮「オカン!今日早かったな!なにあったん」

母「あらあらいらっしゃい!翔に桜」

翔・桜「おばさん!おじゃましてます」

桜「おばさん帰って来たし、もうそろ帰りますか」

翔「んじゃまた明日。今日も橘食堂うまかったぞ〜」

蓮「二度と来るなよ〜飯ドロボウ〜」


今日は疲れたし寝るか〜


母「蓮〜明日家にね、母さんの友達の娘さんがね、来ることになってるの…ね〜聞いてる〜??」

蓮「ん〜あーーーー」


どーせ遊びに来るだけだろいちいち言うなよ!

疲れてんだから!

次の日 学校に転校生がきた!


続く…

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