第一章②

「……は?」

 拙者のマヌケな声が口から漏れたのと、部屋の明かりが消えたのはほぼ同時。拙者は警戒しながら刀を抜き、部屋中を見渡した。

「な、何が起きたのでござるか? 曲者? 曲者でござるか!」

 何が起きたのかわからない。だって、さっきまで部屋の窓から青空が見えていたでござるよ? 真っ暗になるなんて、どう考えても――

 拙者が戸惑っている間に、窓ガラスを粉々に砕く音が部屋中に響いた。

「ガシャーン!」

「今口で言った! ガラスが割れる音と一緒に、今誰か口で『ガシャーン!』って言ったでござるよっ!」

「静かにしなさい、ヒロキくん。近所迷惑ですよ」

「今の拙者? 拙者が悪いのでござるかっ!」

 っていうか、ここ四階でござろう。どうやって部屋に突っ込んできたのでござるか? そもそも窓ガラスが割られているはずなのに、まだ部屋中真っ暗でござるよっ!

 もう訳がわからない。チャールズ先生には理不尽に怒られるし。拙者、ジルドと戦おうとしていたのではござらぬか?

 混乱しながらも、拙者は窓ガラスをぶち破った侵入者の気配を察知。流石拙者。もうこいつは誰がなんと言おうと不審者でござろう!

 不審者よ。悪いが、今の拙者は気が立っておる。峰打ちでも、骨が折れるのは勘弁してもらうのでござるよっ!

「はぁぁぁあああぁぁぁあああっ!」

 気合とともに一閃。回避することなど不可能なタイミングで打ち込んだ拙者の斬撃は、しかし不審者の前に突如現れた、淡く、優しい桃色の光に受け止められる。

「いや桃色の光って! 何なのでござるかこれっ!」

「いやぁ、急にぃ何ぁんてことをするんだい君ぃ。マナー違反じゃあぁないかぁ」

「な、何奴っ!」

 謎の桃色の光はさっぱりわからないが、おかげで不審者の姿が照らされ、拙者は奴の全身を拝むことが出来た。

 そこにいたのは、タキシード姿の、声から恐らく男。黒髪は丁寧に撫で付けたオールバックで、顔は残念ながらマスクを被っているため見ることは叶わない。

 そんな男が、拙者の目の前に仁王立ちしていた。桃色の光を浴びて。

「拙者今、この変態にマナー違反とか言われたでござるか? そうでござるなっ!」

「がはははは! うるさいぞ、ヒロキッ!」

「学園長までっ!」

 誰一人として拙者の味方をしてくれない部屋の中、マスクをつけた男は左手を腰に当て、右手を突き上げると、腹の底から力一杯叫び始めた。

「初めましての方は初めましてぇ。私(わたくし)ぃの名前は、フランクリンッッッ・テイラァァァアアアァァァアアアッ! っでぇぇぇえええぇぇぇえええっっっすっ!」

 目の前にいるのでござるよ? こいつ、今拙者の目の前いにるのでござるよ? 淡く優しい桃色の光に包まれてっ!

 あまりの気迫に押され、拙者は一歩下がりながらも、フランクリン殿とやらに問いかける。

「貴様、一体何者なのでござるかっ!」

 すると、拙者が刀をフランクリン殿から引いたためか、変態のまわりに発生していた、淡く優しい桃色の光が消える。

 それを見て、拙者はこの桃色の光の正体に気がついた。確か、師匠がくれた資料に載っていたはずでござる!

「そうでござったか。これは――」

 拙者が言い終わる前に、天井から一筋の光が差した。人工的な光だ。恐らくライトの光だろう。こうして拙者の前に、またフランクリン殿の姿が闇の中から現れた。

「フランクリンッ・テイラァッ! っでぇぇぇえええぇぇぇえええっっっすっ!」

「この部屋にこんな間接照明なかったでござろうっ!」

 桃色の光が消え、見えなくなったのに一瞬だけホッとしていたのでござるが、見えないのは見えないで不安だったため、今拙者ものすごく微妙な気分でござる。

 しかもさっきとポーズが左右対称になっていた。以外に芸が細かい。

「私フランクリン・テイラーはぁ、『最も魅力的な者が勝つ』のぉ、司会兼審判をぉ、務めさせていたっだっっっきまっすっ!」

 天井を見上げて両手を交差するフランクリン殿を見ながら、拙者は『最も魅力的な者が勝つ』という言葉が師匠からもらった資料にあったなと、冷静に考えていた。不測の事態に脳の処理量が限界を突破したので、今の拙者は逆に冷静になっているのでござろう。

 フランクリン殿の視線が、拙者を射抜く。

「そっれでぇ? 初心者(ビギナー)くんっにはぁ、桃色(ピーチ)の光(サン)とかぁ、いっろいっろ説明したほうがいいっっっかなっっっ?」

「いや、拙者もう大体理解して――」

「それでは説明しようっ!」

「普通に喋れるのでござるな」

「この桃色の光を説明する前に、まずはこの国ダンヒルが、何故お洒落の国と呼ばれるようになったのか話さなくてはならないっ!」

 本当に何事も無く普通に話し始めたフランクリンにドン引きしながら、拙者は刀を収めて話を聞くことにした。下手に合いの手を入れて、食いつかれたくないからでござる。

「同盟締結以降、大陸を割るような大きな戦争もなくなった。しかし、弱い国は合併して取り込まれ、消えていく。やがて二つ目の取り決めが解禁されれば、人も強い国に取られてしまう」

 フランクリンがバレリーナのように爪先立ちで回転しながら話したのは、この大陸が五つの国にまとまるまでの歴史だった。

「力の強い国はいいだろう。腕っ節の強い奴らが集まってくる。魔法の強い国はいいだろう。魔法の強い奴らが集まってくる。では、何もない国は? それでも生き残りたいと思った国は?」

 コサックダンスをしながら後ろ向きに進み、フランクリンは拙者の周りを移動する。ライトも当然フランクリンを追って照らし続ける。あの間接照明、どういう原理で動いているのでござるか?

「そしてある国は考えました。皆が憧れる国になれば、人も集まるに違いない。魅力的な国になれば、それだけで人が集まる、と」

 深刻な口調で話すフランクリンは、踊りをフラダンスに切り替えながら話を続けていく。

「そして今の科学の国と魔法の国、その前身に当たる国々と共同で、ある常時展開型の魔法発生装置を開発。今後はその魔法が展開されている国の中での揉め事は、全て互いの『魅力』を競わせることで決着をつけるようになりました。その魔法の名前は――」

 言葉を止めたフランクリンは突如拙者に顔を近づけると、こう言った。

「フランクリンッ・テイラァっでぇえぇえええっすっ!」

「絶対嘘でござろうっ! はっ」

 急に近づいてきたので、思わずツッコんでしまった。フランクリンのマスクの下にある見えないはずの両の目が、何故だか拙者は嬉しそうに笑っていると確信できた。キモすぎでござる。

「って、その魔法の名前が『最も魅力的な者が勝つ』で、それがそのまま揉め事を収めたり、『魅力』を競い、対戦したりするときの名前になったのでござろう?」

「大・正・解っ! そして桃色の光が、魔法としての『最も魅力的な者が勝つ』の効果なんでぇぇぇっっっす!」

 M字開脚をしながら逆立ちするフランクリンに、拙者は再度刀で斬りつけた。当然のように桃色の光が現れ、拙者の攻撃を防ぐ。

 これが、『最も魅力的な者が勝つ』の効果だ。ダンヒル内の揉め事は全て『魅力』を競わせるため、物理的な攻撃手段はこの桃色の光に防がれてしまう。

天井のライトが桃色の光と交じり合い、無駄に幻想的な光景を作り出していた。

 それを見て、フランクリンは天井を仰ぎ見た。

「あ、照明さん。もう少し右ね」

「共犯者が上にっ!」

「おい、静かにしろ。野蛮人」

「お前はせめて拙者側(ツッコミ)でござろう、ジルド! 拙者ツッコミすぎて喉から血が出そうでござるよっ!」

「さぁ! 会場があったたまって来た所で、そろそろはじめましょうっっっかっ! 『最も魅力的な者が勝つ』」

「わざとだったのでござるか? 会場暖めるまで、フランクリンの今までの行動は全部わざとやっていたのでござるかっ!」

「ライト、プリーズっ!」

 拙者の叫び(ツッコミ)も虚しく、拙者とジルドの姿が天井のライトに照らされる。

「増えたでござるっ! (ライトが)」

「さぁ今回の場外戦はここ、サントノーレ学園からお送りいたします。司会兼審判を務めさせていただくのは私、フランクリン・テイラーです。解説にはサントノーレ学園学園長のジェルヴェーズ・エルウィス氏と、同学園一年二組担任のチャールズ・V・スタンフォード氏をお迎えしております。よろしくお願いします」

「よろしくお願いします」

「がはははは! よろしく頼むッ!」

 振り向けば、いつの間にか部屋の隅に長机が出現し、フランクリン、チャールズ先生、学園長と、拙者から見て左から順にパイプ椅子に座っていた。三人を照らしているのは、元々フランクリンを照らしていたライトの光。

「増えたでござるっ! (机と椅子×三が)」

「さて、今回の対戦カードはダンヒルきっての名家ゼニア家の次期当主。更に学園入試で筆記試験、魅力試験共にトップの成績を収め、『絶対魅力者(カリスマ)』に一番近い男と言われているエルメネジルド・ゼニア生徒と、軍事国家エアロからの留学生、ニンジャ、ヒロキ・アカマツ生徒との一戦をお送りいたします」

「ちょっと待つでござる! 今拙者の知らない情報がいっぱい出たのでござるよっ!」

『絶対魅力者』とか魅力試験とか、師匠の資料には載っていなかったでござるっ!

「試合のルールは学園の実技授業で行うのと同じ。順番に服を見せ合い、審判である私の『魅力』測定と、対戦者同士の自己判定で勝敗を決めます。『最も魅力的な者が勝つ』中はその魔法の効果で自分をさらけ出すため、嘘がつけなくなります。そのため対戦相手が自分より『魅力』が上だと思ってしまえば、その時点でKO負け。当然テーマに合わせた服を着てないと負け、不戦敗になります!」

「そんなルールだったでのござるか?」

「チャールズ先生はこの一戦、どのようにご覧になっているのでしょうか?」

「清々しいほどの無視でござるっ!」

「そうですねぇ。その名の通り絶対的な『魅力』を極めた者。そんな人がいるのならこの国、いや、この大陸での争いはなくなる。そんな戦乱時代に生まれた一種の伝説的存在である『絶対魅力者』に一番近いと言われているジルドくんに、ダーバンのニンジャ、ヒロキくんがどう戦うのかに注目したいですね」

「ジェルヴェーズ学園長はいかがでしょう?」

「がはははは! サントノーレ学園の教育理念は、その『絶対魅力者』を育てるのを目標にしておるのでな! 筆記試験は一般教養だけでなく『魅力』の知識を問う試験も行い、『魅力』を高めるための実技試験に相当する魅力試験を行っておる! 魅力試験はダンヒルの全教育機関で行われておるがな! 筆記試験は年度末に、魅力試験は二ヶ月後に学園内で行う予定だッ!」

「先生方、解説かたじけないっ! しかし拙者の質問に答えてくれたということは、お二人共拙者との会話は出来るのでござるな? であれば、このフランクリンについて、是非ともお二人にお話を――」

「さぁ! それではエルメネジルド・ゼニア生徒とヒロキ・アカマツ生徒に今の心境を聞いてみましょう。まずはエルメネジルド・ゼニア生徒から」

 話を振られたジルドは、握りこぶしを作りながら力強く口を開いた。

「この国の誇りであるお洒落を馬鹿にされた以上、僕は負けるわけにはいきません!」

「そういえばそんな話だったでござるな……」

「服は着れればいいだなんて、馬鹿げた考えです! 制服だって、色んな着方があるのに……。それを、思い知らせてやります。この国を代表して、僕はあの野蛮人に勝ちますっ!」

「熱い意気込み、ありがとうございました。それでは次に、ヒロキ・アカマツ生徒にうかがいましょう。今の心境は?」

「国に帰りたいでござる」

「そこまで言われて『国に』ただでは帰れません。必ずあいつの首を持って『帰りたい』です、ですか。両生徒共、気合充分ですね!」

「捏造にも程があるでござるよっ!」

「ですが、ヒロキくんはこれがダンヒルでの初の『最も魅力的な者が勝つ』になるわけですよね?」

「なるほど。確かにチャールズ先生の言う通りですね。ヒロキ・アカマツ生徒、何か私たちに要望はありますか?」

「ツッコミをもう一人連れてきて欲しいでござる」

 自然に標準語を喋っているでござるが、さっきまでフランクリンは『でぇえぇえええっすっ!』とか言ってたでござるよ? しかも拙者のこと最初は初心者とか言ってたのに、何事もなかったかのように拙者のフルネームと出身地を知っていたでござる。

 怖い。キモいじゃなくて、拙者あいつ怖いでござる。

 ……とはいえ、フランクリンが言ったこともあながち間違いではない。

 ジルドが言った、着ればそれだけで価値がある、という発言。それを取り消してもらわぬまで、拙者国に帰れないのでござるっ!

「さぁ、それでははじめましょう! テーマは『制服』。両生徒がどんな着こなしを見せてくれるのか、注目です!」

 ……制服?

「……って、まだ拙者忍装束のままでござるよっ!」

 フランクリンにツッコミまくっていたら、いつの間にかここまで来てしまった!

 まずいっ。今すぐ着替えなければ、不戦敗になってしまう!

『取り消してもらわぬまで、拙者国に帰れないのでござるっ!』とか思ってすぐに不戦敗とか、カッコ悪いにも程があるでござるよ!

 ちょうどそう思った時、拙者とジルドを照らしていた光が消えた。登場を効果的に演出するためなのだろう。拙者は盛大なガッツポーズを決めた。

 ナイスでござる、共犯者殿……!

 拙者はこれ幸いと制服に着替えていく。って、暗くて脱ぎ散らかした制服が見当たらないでござる! あ、シャツとネクタイはあった。後はブレザーとズボンでござるが――

「さぁ、それでは早速お披露目と参りましょう! 順番は、どちらから先にお願いしますか? ジェルヴェーズ学園長」

「がはははは! では先攻は、ヒロキにしようッ!」

 えええぇぇぇえええっ! 拙者? 拙者でござるか? ブレザーは見つかったでござるが、下がない! 下がないでござるよっ!

「それでは、ヒロキ・アカマツ生徒のお披露目と参りましょう」

 あっ、っちょ、ま、待つでござる! 今はヤバイ! 今照ると、シャツとネクタイ、その上にブレザーを羽織った拙者の褌姿が、白日の下に晒されて――

「では照明さん、お願いします! どうぞっ!」

「っ……間に合ったでござる!」

 ライトに照らさた拙者は汗だくになりながらも、なんとか暗闇で制服への早着替えを成し遂げた。

 いやぁ危なかった! 危うく留学初日に、猥褻物陳列罪で強制送還されるところだったでござる!

 窓ガラスの破片がズボンの中に入っていたのに気づいた時は、危うくフランクリンに切りかかるところだったでござるよ。無駄と知っていてもっ!

「ではヒロキ・アカマツ生徒に、今回のアピールポイントを伺ってみましょう」

「二十秒で支度したでござる!」

「なるほど。それはド○ラおばさんもびっくりですね」

「半分の時間ですからね。いやぁ、自分も驚きました」

「がはははは! まさかあの短時間で制服に着替えられるとは、ワシも思っていなんだわ! あっぱれッ!」

 だったらせめて後攻にして欲しかったでござるっ!

 そうツッコミたくても、今の息切れしている状態で拙者の口から出てくるのは、肺から出入りする空気の音だけだ。

 風穴の効果音発生器みたいになりながら、拙者はチャールズ先生の口から、信じられない言葉が出るのを聞いた。

「しかし、あの状況から曲がりなりにも制服に着替えてくるとは、これは中々の『魅力』が期待されるんじゃないんですか?」

 ……マジでござるか?

 え? 拙者急いで着替えたから、シャツもズボンもシワだらけでござるよ? それで『魅力』があるのでござるか?

 そう思っている拙者の疑問をよそに、フランクリンもチャールズ先生の言葉に賛同する。

「そうですね。限られた時間の中でテーマに則した服装に着替えたというのは、一定の評価が出来ますね」

 イィィィッエェェェッスッッッ! いいでござるぞフランクリン! 今までの狼藉、許してやらんでもないっ!

 なぁんだぁ。案外ちょろいではござらんか『最も魅力的な者が勝つ』。正直ちょっとビビっていたのでござるが、これは楽勝だったりするのでござるかぁ? 『絶対魅力者』に一番近いと言われたジルドにぃ?

 あれ? そ~れ~ならぁ、そのジルドに勝ったら、拙者が『絶対魅力者』ということになるでござるか? いや、ちょっとちょっと、ちょっと待って欲しいでござるぅ。いやぁ、そんなぁ。絶対的な『魅力』を極めた者とかぁ、この大陸の争いをなくせるとかぁ。急にそんなこと言われてもぉ、拙者困っちゃうでござるぅ。

「ではヒロキ・アカマツ生徒のアピールタイムも終了しましたので、これよりエルメネジルド・ゼニア生徒のお披露目に参りたいと思います」

「はっ!」

 フランクリンの声に、拙者は現実に呼び戻された。

 いかん。拙者の勝利した後とその後の未来のビジョンが、あまりにも明確に見えすぎていたでござる! これはかなり強固な負けフラグでござるよっ!

 まだ勝負はついておらん。勝って兜の緒を締めよという言葉も、ってだから勝っていないでござるよ! それに拙者、兜も持ってござらん! 拙者、忍者故っ!

「では照明さん、お願いします! どうぞっ!」

 明かりが灯り、部屋の一角が照らされる。そこにいたのは、『ギャング・スター』に憧れる少年のようなポーズを取った、ジルドだった。

「ではエルメネジルド・ゼニア生徒に、今回のアピールポイントを伺ってみましょう」


「大陸(パラメータ)が俺に、もっと輝けと囁いている!」

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