琥珀を見ながら、海に還る

リサ

第1話

____________暗い。

自身に張り付く暗さを見ながら沈んでゆく。

最初はすき透るような水色の中を、太陽の日差しに向かってもがきながら上を目指したが、すぐに底へと引っ張られる。

苦しい。肺の中に異物が入り込み吐こうとしてもすぐにまた肺を埋め尽くしてゆく。

今はもう、もがく気力すらない。重力に身を任し、沈んでゆく。身体は冷え切り感覚すらなく、ただただ自身の周りを漂う水泡を見る。

視界が霞み、意識が途切れる寸前に_____________________暗い海の中に2つの琥珀色を見た_______

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