「うんにゃ」はどこの言葉か?
精選版日本語大辞典によると、「うんにゃ」は、相手のことばを打ち消す時のことば。いいえ。多く同等以下の相手に対して用いる。むんにゃとも。
用例① 「ムンニャヨ、いっそをっかけるはな」(洒落本・
用例② 「ウンニャ、ほんのことさ」(滑稽本・浮世風呂 1809-13)
また、インターネットで調べたところ、九州地方の方言で「いいえ」を意味するともあった。
夏目漱石「吾輩は猫である」で、
漱石が熊本県の第五高等学校講師になるのが1896年、「吾輩は猫である」を書いたのが1905年なので、最初は熊本の方言を出したのかと思った。
しかしながら、「寸南破良意」「浮世風呂」ともに江戸の風俗を扱った作品なので、「うんにゃ」は江戸でも使われていたと考えるのが妥当である。
そして、漱石が東京出身であったことを考えると、江戸の言葉の流れとして、苦沙弥は「うんにゃ」と発したのだろう。
「うんにゃ」はたしかに九州地方の方言だが、九州だけで使われていたわけではないのでは。
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