譏嫌
















譏嫌きげん

そしきらうこと

②[日本語特有]日常の心の状況


本義から日本で派生した「日常の心の状況」という字義と譏嫌という表記の乖離を解消するため、機嫌と書かれるようになったようで(解消されていないが)、そちらのほうが一般的になり、(無定見に)語義が増えた。


機嫌

①人が嫌うこと。また、それをうかがい知ること

②気持ち。気分(がよいこと)

③他人の思惑・安否

④時機


譏嫌が日本において「日常の心の状況」を意味するようになった理屈は、その語源をたどれば理解はできる。

しかし、譏嫌(および機嫌)から「日常の心の状況」をイメージするのは困難である(「日常の心の状況」から派生した諸義になるとなおさら)。


目にするたびにひっかかり、機嫌の悪くなる成語だが、他に代えがたく使わざるを得ない(だからこそ日本語として定着した)。


ここの文章ではよくする話だが、その漢字の持つ原義・イメージから外れた日本独特の意味・用法は生理的に受け入れづらい。


参照:漢字源、新漢語林

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