落魄




















落魄らくはく

おちぶれるの意。


魂魄(人間の霊魂)という言葉があるが、この魂と魄のちがいがよくわからない。

魂:陽に属し、人間の体内のエネルギーである気を司る

魄:陰に属し、形体を司る

両者は人間が死ぬと分離して上下に飛散するとのことだが、この手の話に興味はないので深入りしない。


なお、魄然は奇妙な言葉である。

三つの字義に共通性がなく、用いられ方で意味が大きく異なる。

①安らかに落ち着いた声の形容

②物の裂けるようなはげしい音の形容

③物事のゆきづまる形容


近づかない方がよい漢字。


『これは瀕死の男だ、した男だ、運命に見放された男であるからには、絶望的に何をしゃべり散らそうと、物の数ではない!』(岩波文庫「ジョセフ・フーシェ」p301)


参照:ブリタニカ国際大百科事典、新漢語林、広辞苑

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