触るな「鴆毒」



















ちんどく。

鴆は鳥名。羽根を浸した酒は、人を殺す猛毒があるという。

冘は、しずめるの意。人を水中に沈めるように息の根をとめることから。

新漢語林より。


鴆毒は、東アジアの古典に、暗殺・自殺の手段として登場。

無味無臭で酒に入っていても気づかず、致死性が高かった毒類の総称。

鶏の羽根に含ませて持ち運んだところから、鴆という怪物が生まれた。


余談。サイの角が鴆毒を防ぐとされ、中国の権力者が犀角を求めた。

これが西に伝わり、ユニコーン伝説へ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る