空飛ぶ自動車は実用化するのか?
近年、「
技術面では可能だと負います。
既にハイブリッド車が実現しています。ハイブリッドの一番の問題だった電気モーターと大容量バッテリーの実用化がされています。
大衆には普及していませんが、純粋な電気モーターも実用化されています。
「空を飛ぶ」一番の問題である「軽量化」は既に解決しつつあります。よって、技術的に空飛ぶ自動車を作ることは可能でしょう。
しかし、問題はそれを使えるかどうかです。
「空を飛ぶ」ということは航空関連法が適用されます。
つまり、「飛行計画書」を作成し、それを関連省庁に提出し、認可されないと飛行できないということです。
基本的には、「何月何日何時何分に何処から何処まで飛行するのか」を届け出る必要があります。自由気ままに空を飛ぶ訳にはいかないのです。
勿論、自衛隊のスクランブル発進や消防庁の救護などは例外ですが、通常は「認可」が必要です。
チャーター機等は予め登録が必要で、「飛行禁止区域」を絶対飛行できません。
つまりは、昔のSF映画のように「渋滞しているから」とか「急ぐから」という理由で突然、走っている自動車を飛行させることは出来ないでしょう。技術的には可能でしょうが、法律的には不可能だと思います。
エアロモービルの駐機場所も問題です。
飛行機の駐機料金は車の駐車料金の十倍から百倍くらいです。「空飛ぶ自動車の駐車料金」あるいは「駐機料金」はどの程度になるのでしょうか?現在の所、全く想像すら出来ません。
日本で実用できるとするなら、通勤くらいにしか利用はできないと思います。
自宅、あるいはその周辺から会社の着陸地点までの往復くらいしか利用できないでしょう。
また、「横風」の問題もあります。
従来の自動車なら横風に気をつけることはありません。ハリケーン並みの強風が吹かないかぎり、車が風で動くことはありません。しかし、空中を浮いている車なら話は違います。ちょっとした微風で車が建物や人ににぶつかることもありえます。
数年前、1立方センチくらいのサイコロ状のモジュールが6方向にジェット噴射することにより、ちょっとした横風にも揺らぐことのない「装置」が発明・発表されていますが、サイズがサイズです。自動車レベルのサイズで実用化化するとなれば、相当な噴射力を要すると思います。
そのエアロモービルが飛び立つときには、前後の車は噴射力で潰れてしまうのではないでしょうか。
いずれにせよ、大胆な法改正が必要となってくると思います。
しかし、「ドローン」問題もあります。現在、ドローンの飛行可能地域は、東京二十三区や神奈川、千葉の殆どでありません。
このドローン飛行の問題も「空飛ぶ自動車」の障害になっています。
恐らく、自動車メーカーはそんなことより、「自動運転技術」に必死になっていると思います。
只でさえ、若年層の免許取得率が低迷しています。高齢者も免許返納が相次いでいます。それはつまり、それだけ車が売れなくなるということです。
空飛ぶ自動車が実用化されるなら、アメリカ大陸やアフリカ大陸度はないでしょうか?
馬車文化が盛んだった欧米に比べ、「車文化」に遅れている世界です。江戸時代には、城下に馬を立ち入られることすら禁止していました。前回の東京オリンピックより前は歩行者メインの道路ばかりだったのを、無理やり車道に作り変えたのです。
空をとぶ前に、「道路を整備する」ことを考えなければならないと思います。
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