血液型占い
血液型のA、B、AB、O型をもってするのが血液型占いですが、
このA・B・AB・O型分析というのは、実は第二次世界大戦中に起因します。
大東亜戦争で負けが相次ぎ、赤紙と呼ばれる徴兵伝令で民間人を徴兵したのはいいが、一秒でも早く一端の兵士に仕立てなければならない。
悠長に練兵場で一から教育するのではなく、本人の適性に見合った教育をしていくほうが効率的だ。
特に陸軍はハイテンションな突撃向きの人間と、落ち着いて辛抱強い狙撃兵向きの人間を選定したかったが、赤紙で無理やり徴兵している人達を面接やアンケートなどで適正に判断することは難しかった。
突撃兵タイプ、狙撃兵タイプ、技術兵タイプ、工作兵タイプ。単に兵隊と言っても人により様々な特性がある。その特性に適さない部署に配置すれば、その兵を死に至らしめるだけではなく、軍務にも支障をきたす。即ち、その一人のせいでミッションを台無しにする可能性さえある。
本来ならば、時間をかけてキツイ訓練を繰り返し、個々の特性を見つけるのだが、戦況は悪くなる一方でそんな余裕はない。
そこで陸軍は、優秀な医師を数名徴収して、命令した。
「徴兵した人間を即時に、その人物の特性を判別できる方法を考えろ」と。
当時は心理学などもたいして確立していないし、瞬時にその人の特性を判断出来るすべもなかった。
絶対に不可能な要求だったが、陸軍は断固として命令し、その命令に応えることが出来なければ、死を覚悟するよう示唆した。
そこで医師たちは日本人の血液型判別法の一つ、A・B・O判定を持ち出し、各血液型の兵士の正確を一人ひとり調べて、適性を割り当てた。
世界的に見ると、この血液型が同率に分布する国は日本くらいで、チリかどこかの南米ではA型が殆どだという国もある。
他にも、O型は殆どいない国やB型ばかりの国など、数多く存在する。
A・B・AB・Oがほぼ同率で存在するのは日本くらいなのです。
つまり、血液型占いというのは、帝国時代に銃殺刑を免れるために必死で捻じり出した医師たちの大いなるハッタリに他ならない訳です。
しかし、この血液型占いがあっているのだとしたら、戦後半世紀がたった今、我々の方が大日本帝国の亡霊に洗脳されているのかもしれません。
血液型占いが正しいと思えるなら、「自分はA型だからこういう性格なんだ」と自己暗示をかけているのかもしれません。
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