第2話

時は紀元前XX年



鬼ヶ島は桃太郎の恐怖に包まれた!


鬼達は絶滅したかに見えた、、、





しかし!




鬼達は絶滅してはいなかった!!!














『ヒャッハー!!』



サルの甲高い声



『汚物は消毒だぁ〜』


犬のしょんべん




『しゃお!しゃお!シャーアオ!』


キジの切り刻む音





あの時の戦慄が、今もまぶたから離れない。




10年前、俺はまだ餓鬼(ガキ)だった。




家族との平穏な日々が、刹那に崩れ去った日。




俺の両親は、俺の目の前で切り刻まれて殺された。





あの桃太郎に。







俺も瀕死の重傷を負い、生死の境を彷徨っていた。






しかし、イヌのしょんべんで消毒出来たのだろうか。命は助かった。




あいつらも俺が死んだと思ったのだろう。

それともガキだったからか、お宝に舞い上がっていたか、大した確認もせずに鬼ヶ島を、あとにした。


俺は誓った。


俺たちの平穏をぶち壊したあいつらを絶対に許さない。


人間どもを1人残らず駆逐してやる、と。




黒幕は分かっている。


芝刈りじじいこと、じいさん。


洗濯ババアこと、ばあさん。



あいつらが桃太郎を、しむけたのだ。



今あいつらは桃太郎が奪っていった財宝で、豪勢な暮らしをしているという。



今その用心棒をしているのが、桃太郎というわけだ。

やつの奥義ももじるぷしゃー

はやっかいだ。あれで何匹の鬼が犠牲になったことか。


赤鬼のおじさんもあれでやられたのだ。



そして家来のイッヌ、さる、キジ。



こいつらはきびだんご50年分の報酬で手名付けられている。



まずはこいつらを血祭りにあげてやる。

10年間、そのためだけに金棒を振り続けてきた。



おれはこの金棒で、やつのももじるを、まきちらしてやる!












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桃太郎を討つ! 寝坊丸 @golgo14

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