第8話 ロサンゼルスにて その1

学生時代に寮生活に入り、あまり親とも食事をしなくなった。

また働き出して、すぐアメリカにわたったので、

そういう機会も無くなった。


一度、両親がロサンゼルスに遊びにきたことがある。

当時、もう60才を越えていた両親は、やはりアメリカの食事は合わない感じだったので、

夜は日本食レストランに行った。

しかし、酒の飲めない父である。


寿司屋も、敷居の高い感じか、もしくは、日本人じゃない人が握ってるか、

という選択になってしまうため、


結果、串揚げ屋に行った。

まあ、味は普通、という感じだが、せっかちな父がそれほど気にならないペースで

運ばれたことと、なんとなく安心して食べてくれて良かった。

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