オマケ第16回 都市の人口
はっぷーぱっぷーぱらりこぷー!
知らなくても問題ない、むしろ知ったからってなんになる? な自己満足的蛇足閑話、『誰得ナニナゼうんちくコーナー』の時間だよーっ!
今回取り上げる話題は、都市の人口!
地味~とか思ってない?
でもでもコレってけっこー大事なコトなんだよ?
読者にとっては直接影響のないことかもしれないけど、作者にとってはおおまかにでもこれを考えてないとまともに人々の生活が描けいないからね~。
とくに本作のように町の経済的・文化的発展を中心に描く作品には欠かせない要素!
ってコトで、解説始めちゃうぞーっ!
まず、本作のモデルとなっている中世ヨーロッパの人口から見てみるけど、先にいっとく。
アテにするな。
今から出す数字をアテにするな!
なぜかとゆーと、戸籍も国勢調査もなかった時代だから、現代の研究者がいくら調べようが正確な数字なんてわかるはずがない!
されなかった調査の資料など存在しないッ!
っとゆーワケで、今から出す数字はものすごく大雑把なモノです。
では改めて、中世ヨーロッパの人口を見てみよう!
●1300年頃~1500年頃:約8000万人
だいたい10世紀ごろからヨーロッパの人口は気候の変化や農業の発展によってガンガン増えていってるんだけど、14世紀ごろからは感染症や戦争によって死亡率がヒドイことになって、だいたい横ばいかむしろ減ってるらしいんだよね。
とゆーワケでここでは約8000万とします!
そんじゃあ、ヨーロッパの大都市の人口はどんなもんだったのか。
14世紀ごろの数字を見てみよう!(本作は中世後半をモデルとしてるけど気にするな!)
●ヴェネツィア:約10万人
●パリ:約8万人
●ロンドン:約4万~8万人?
●ケルン:約4万人
……大都市だよ?
当時の、大都市の人口が、コレだからね?
当時一番の都会だったイタリアでも人口2万人を超える大都市は20ほどで、ドイツだと人口1万人を超える都市で15ほど、1000人以上の都市で200くらいあるけど、1000人以下の小都市がなんと2000以上もあったトカ!?
ちなみに、なぜ中世と現代ではこれほど差があるのかとゆーと、まずひとつに人間の生存率の低さ。
当時のヨーロッパはだいたいの国が戦争やってたから(とくに男の)死亡率が高く、前にも話したけど赤ちゃんの死亡率も高かった。後者のほうはまだ医学がそれほど発達してなかったから免疫力の弱い子供のころに病気にかかると高い確率で死んじゃってたんだよ……
それに加え、とんでもねー感染症の脅威があった時代なのね。
その名は、ペスト!
14世紀のヨーロッパで猛威を振るったこのペストは、なんとヨーロッパだけで2000万から3000万人の命を奪ったのだ!
当時の人口8000万だよ?
そのうちの3000万だよ?
信じられる?
今の日本でいうなら1億2000万人中4000万~5000万人がバタバタ死んでっちゃったってコトなんだよ!?
他にもハンセン病やら梅毒やら、おっとろしー病があっちこっちに蔓延しとったんじゃよぉ……
そんな情勢下で、人口なんて増えるわけないよね。
もひとつつけ加えるなら、そもそも都市を作るための技術がまだまだ未熟だったって理由もある。
戦争が多いから大きな都市には城壁を張り巡らせたいけど、それを作るための材料の調達、加工、建築にどえらい人手と時間がかかるし、一度ぶっ壊されちゃうと再建するにも同じだけかかっちゃう。もちろん家一軒建てるのだって今よりずっと時間がかかる。クレーンもトラックもドリルもなかったんだからね。
いい時代に生まれたな、おまえら!!
さて、以上を踏まえて考えてみよう。
バリザードの人口は約5000人。
うん、立派な都会だね!
そして第47話で舞台となったトヴァイアス領都ミュルーズの人口は、約3万人!
わーお! 大都会!
♪あ~あ~~~はってっし~n(ry
そう。ミュルーズはすんげー大都会なのだ!
ここから予測してみると、シュデッタ王国の首都ブルージュはきっと5万人くらいなんだろうね~。国全体の人口だとどれくらいになるんだろう?
あ、作者はまだそこまで考えてなかったや!
まあとにかく、本作では人口1万人を超えれば大都市(市)、3000~1万で中都市(町・市)、500~3000で小都市(町)って感じだよ! それ以下は村だね!
本当は人口を語るなら人間以外の人種についても触れるべきなんだけど、さすがにそこまで細かいことは考えられないからカンベンしてね! とりあえず人種が現実世界より豊富なぶん、人口も現実の中世ヨーロッパよりは多い、くらいに考えておけばいいんじゃないかな~?
そんじゃっ、今回はこのへんでお開き!
お相手はアナタの読書の恋人、キュートでらぶり~なみんなのアイドル、超世界的一流有名デザイナーのピリムちゃんでしたーっ!
ばいばいび~!
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