オマケ第3回 貴族について その1
はっぷーぱっぷーぱらりこぷー!
久々にやって参りました、知らなくても問題ない、むしろ知ったからってなんになる? な自己満足的蛇足閑話、『誰得ナニナゼうんちくコーナー』の時間だよーっ!
ってなわけで早速イッてみよーっ!
さて、今回掘り下げる話題は、「貴族」。中世ヨーロッパ風ファンタジーにはまず登場しないことがないモノだよね!
ただ、現実世界でいうところの貴族ってけっこう地域や時代によっていろいろあって一概にこうとはいえないんだけど、そんなのここで解説したって面白くないから、あくまでこの作品世界についての貴族を中心にお話しするよ!
この世界での貴族の爵位は、公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵のいわゆる公侯伯子男があるんだけど、これ以外にも貴族っているんだよね。
だけどそれは後回し!
その前にどぉ~おしてもいっときたいことがある!
貴族って聞くと「なんちゃら・フォン・なんちゃら!」って名前を思い浮かべる人、けっこういるんじゃない?
な~んか創作物でも貴族キャラには安易に「フォン」をつけてたりするのを見るけど、「フォン」はそもそもドイツ語だから、たとえば「アーサー・フォン・ジョンソン」なんてのはとんでもない違和感放っちゃうんだよねー。
そもそも「フォン」って名前の間につけるモノじゃないんだよ。
例を挙げると、「ミカエル・アウスバッハ・フォン・ロアーヌ」。
これの意味は、「ロアーヌ地方の領主であるアウスバッハ家のミカエルさん」。
つまり、「フォン・なになに」の「なになに」には本来、治めてる領地の名前がつくわけで、「ロアーヌ候」なんて呼び方も「ロアーヌ領主の侯爵さん」って意味になるんだよね。決して名前じゃないし、「アウスバッハ侯」ともいわないの。
本作でもこの形式を取り入れているので、貴族のファーストネームとファミリーネームの間にはミドルネームしか入りません!
そこで、第20話で登場したトヴァイアスの領主ギュレットさんを見てみよう!
彼の本名は、「ギュレット・イーデン・シュルベール」。
名前だけじゃ貴族かどうかなんてわかりません。
そこで貴族はだいたい、領地名+爵位で呼ばれるんだ。
だからギュレットの場合、普通呼ばれるときは「トヴァイアス伯爵」。
現実のヨーロッパでもそうだったんだけど、そもそも爵位っていうのは領地の管理者のことだから、爵位をもってる=領主ってことになるのね。だからギュレットが名乗った「オヴ・トヴァイアス」の「オヴ」や現実の「フォン」っていうのは英語でいう「of」になるわけ。
作中の「オヴ」はもちろん「of」から取ってるんだよ~。
ただし、ちょっと例外が。
シュデッタ王国において貴族っていうのは「家」に与えられた身分であって、その当主が爵位を名乗ることになるんだけど、実は当主以外も爵位を名乗っちゃうことがあるんだ。
それが、儀礼称号。
儀礼称号っていうのは、正式な爵位じゃないけど爵位もちの当主の身内だから形式的に当主より低い爵位なら名乗ってもいいよーってモノ。
トヴァイアス伯爵家を例にしてみると、先代領主が現役だった時代、その嫡男であるギュレットさんは儀礼称号として「トヴァイアス子爵」を名乗ってたってワケ!
身内なら誰でも名乗れるわけじゃなくて、だいたい嫡男か当主の弟ぐらいなんだけどねー。
あと、同じように正式な身分じゃないんだけど当主の奥さんなんかも「伯爵夫人」っていう爵位をつけた称号で呼ばれるよ!
伯爵夫人……なってみたいなあ……
毎日美味しいもの食べ放題……じゅるり。
おっとイケない、話を戻そう!
ドコに戻すかとゆーと、最初の話!
爵位をもたない貴族がいるって話したよね?
それはどういう人かというと、主に三種類。
ひとつは、代々王都で王さまの近くに仕えてる家系。
もうひとつは、なにかしらの功績があって特別に貴族の身分を与えられた場合。
最後のひとつが、騎士!
ひとつずつ説明していくけど……
なんか長くなっちゃったから続きは次回に持ち越し!
さあ、早く読みたい人は下の「次のエピソード」をクリックだーっ!
ひとまずばいばいび~!
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