第4話 ゴハン

小麦、卵、添加物、乳製品などなど、アレルギーの種類はたくさん。

ボクも何か持ってるらしく、市販のドッグフードが食べれない。お医者さんにも行ったけど良く分かんなかった。


ボク達にもアレルギーがあるって、飼い主さんは思わなかったみたいで、そうかもしれないと思うまで結構かかった。でも今は、手作りゴハンを毎日食べさせてもらって、元気いっぱい。

幸せです。


食品アレルギーは中々難しいものらしく、飼い主さんは一生懸命、犬の栄養学の本まで買って勉強してくれた。

これが人間の子どもたちだったら、どうなんだろうって思った。だってボク達は同じゴハンが続いても平気だけど、子ども達は違うよね。毎日違うモノ食べたいもんね。


でも一番大事なのは、皆で一緒に食べる事。

人でもボク達でも、1人で食べるのはイヤ。

皆で食べるから、もっと美味しくなる。感謝もできる。

ボクは言葉では感謝できないから、全部食べて空っぽのお皿の前でシッポをフリフリ、笑顔で"ありがとう"を言います。


食べやすいように、小さく切って煮込んで、アレルギーを気にしつつ...


世の中のゴハンを作ってくれる人達は、毎日毎日大変な、命を繋ぐ役割を担っているんだと思います。

そのおかげで今日も素敵に元気に過ごせる。

毎日キラキラしてるのも、ゴハンのおかげ。

食べる事は命を守って繋ぐ事。


色々難しい嫌な事もあるけれど、生きていくのは愉しい。そう思えるのも、生きているからこそ。


また新しい事に出会える事を願って、今日も素敵にゴハンを食べよう。

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