夏祭り
「ここに来るのも久しぶりだな」
胡桃との約束通り今日は桐谷神社の桐谷祭に来た。
天気予報で夜から雨だったがなんとかもってくれて一安心だ。
しかし、来たと言っても今は一人だ。
本当は維織と病院に行き三人で神社まで来る予定だったのだが維織に祐子さんから電話がかかってきて維織だけ病院に行って俺は先に神社へ行くようにと指示があったらしい。
「一体何の用事なんだろうなあ」
そうぼやきながら周りを見渡す。
先週から始まっていた桐谷祭は今日が最終日にも関わらずこの辺りで一番大きなお祭りなだけあってたくさんの人達で賑わっている。
眼に入る人達はみんな楽しそうに顔を輝かせている。
男や女同士の友達で来ている人、恋人同士で来ている人、そして、、、家族連れで来ている人。
早く行きたくて両親の手を引っ張っている子供に少し困ったような顔をしながらも大人しく連れられて中に入っていく。
その微笑ましい光景をぼおっと見つめる。
そう言えば俺達も昔、母さんと早苗さんと一緒に桐谷祭に来たことがあった。
あの時も確か今の家族みたいに、、、。
頭を軽く振る。
『こんなこと考えてても無駄だな。結局は二度と戻ってこない過去だ』
柱にもたれて眼を閉じる。
「こんな周りがお祭り騒ぎの中よく寝ることができるわね」
真正面から皮肉が聞こえてくる。
「・・・寝てないよ」
眼を開ける。
眼の前には浴衣を身に着け、髪の毛も丁寧に結っている二人が立っている。
「待たせちゃってごめんね。支度に時間が掛かっちゃって」
何も言えずに二人をじっと見つめる。
「ひーくん?どうしたの?」
「何か言ったらどうなのよ」
ハッと我に返る。
「い、いや、綺麗だよ二人共。良く似合ってる」
「ありがとう!!」
「・・・ありがとう」
「祐子さんが呼んだ理由ってそれだったんだな。やっと合点がいったよ」
「私のが祐子さんのでいーちゃんの浴衣が宮本先生のなんだって」
「先生の?先生そんな浴衣持ってたんだな」
白を基調とした浴衣を着た胡桃と水色を基調とした浴衣を着る維織。
・・・正直言って可愛すぎてあんまり直視できない。
「じゃ、じゃあもう行こうか」
「うん!!行こう、行こう!!」
「そうね」
三人で並んで鳥居をくぐる。
神社の中は様々な屋台が立ち並んでいて活気に満ち溢れている。
「・・・変わってないわね。あの時から」
「そうだね。私覚えてるもん」
「屋台はそう簡単に変わったりしないんだろうな。さてどこから行く?」
「綿あめ食べたい!!」
「維織は?」
「私はどこでもいいわ」
「俺も特に行きたいところもないからとりあえずは綿あめ買いに行くか」
「うん!!」
とりあえず綿あめが売っている店を探す。
見渡すと様々な店が出店されている。
りんご飴、たこ焼き、かき氷などと様々でラーメンを売っているお店まである。
食べ物屋さん以外では輪投げ、金魚すくい、射的など定番のお店が立ち並んでいる。
店はすぐに見つかった。
「いらっしゃい!!」
「すいません。綿あめを、、、一個でいいか?」
「ひーくんといーちゃんは食べないの?」
「私達は大丈夫よ」
「じゃあ一個ください」
「まいどあり」
お金を渡し、綿あめを受け取る。
「ひーくんお金いいの?」
「これくらいいいよ。はい」
胡桃に綿あめを渡す。
「ありがとう。はむ」
胡桃はさっそく食べる。
「おいしい!!ひーくんといーちゃんも食べる?」
そう言って胡桃が差し出してくるので維織と顔を見合わせる。
「お先にどうぞ」
「・・・じゃあ」
綿あめを食べる。
甘い味が口の中に広がる。
維織も少し躊躇しながら食べる。
「・・・甘いわね」
「甘いな」
「え~それがおいしいのに」
そう言って胡桃は綿あめをおいしそうに食べていく。
その後は色々なお店を見回りながら気になったお店に寄っていく。
「久しぶりに射的でもやってみようかな」
「ひーくん上手かったよね」
「せっかくだし二人もやろうぜ」
「やる!!」
「私は良いわよ」
「へえ、自信ないのか?」
「・・・やるわ」
「そう来なくちゃな」
店主に三人分のお金を渡し銃と玉五つを受け取る。
胡桃は力が弱いので銃のレバーを引くのに苦戦しているようだ。
「んっ!!で、出来ない」
「これ結構力いるからな。貸してみ」
玉を入れレバーを引く。
「はい」
「ありがとう。よしっ!!」
胡桃は意気込んで標品を狙い撃つ。
「当たった?」
「いや。外れた」
玉は商品にかすることもなく後ろの布に当たる。
「難しいな~」
「じゃあ次は俺だな」
弾を込めよ~く狙う。
玉は狙い通り商品に当たり下に落ちる。
「よしっ」
「ひーくん凄い!!」
「これくらい朝飯前だよ。さて次はあれを狙う-」
俺が次の目標を指差した瞬間その商品が撃ち落される。
横を向くと維織が得意げに笑っている。
「あら。どれを狙うのかしら?」
「・・・相変わらずだな」
負けず嫌いの維織が顔をのぞかせる。
「さて次は-」
そこで今度は維織が狙ったものを俺は狙い落す。
「・・・あなたも人のこと言えないわね」
「負けず嫌いはお互い様だ」
「・・・」
「・・・」
ここから俺も維織も意地になってどんどん商品を落としていく。
結果二人で大量の商品を獲得した。
「二人とも凄いね。私なんて一つしか当たらなかったのに」
「これにはコツがあるんだよ」
「えっ、なに?」
「上の方の大きいやつを狙ってもなかなか落ちないからさ。下の方の小さいお菓子ばっかり狙うんだよ」
「なるほど~」
「でもこれには弱点があるんだよな」
「えっ、なに?」
「店主にめちゃくちゃ嫌な顔される」
「当たり前じゃない。ずるいだけよ」
「・・・維織もやってじゃないか」
さっきも思っていた通り店主にはあまりいい顔はされなかった。
そして夕食がてらにたこ焼きや焼きそばなどを買ってベンチに座る。
「こんなに買わなくてよかったんじゃないかしら」
「そうだよ。全部ひーくんがお金出してくれたのに」
「いいんだよ。一個一個が大きいわけじゃないからお腹すくじゃないか。それに結構おいしいし」
「確かにおいしいね」
「まあ、そうね」
三人で食べ始めてしばらくが経つと向こうの方が騒がしい声が聞こえてくる。
どうやら外を周っていた神輿が神社に戻ってきたらしい。
「凄い声!!なんだろう」
「お神輿ね。今日はお祭りの最終日だから桐谷神社に戻しに来たのよ」
みんなその神輿を見に行ったらしい。
どうりで周りに人が少なくなったわけだ。
「私達も見に行こうよ!!」
「そうだな。じゃあ見に行こうか」
「そうね」
容器をゴミ箱に捨てみんなが集まっている所に行く。
そこではお神輿を囲んで沢山の人達がいる。
「凄い人だな」
「盛り上がってるね!!」
「多すぎるわ・・・」
「しょうがないだろ。祭りなんだから」
維織はあまり人込みが得意ではない。
俺達も得意というわけではないのだが。
しかしもう終わりの方だったらしく神輿は普段置かれている場所に飾られ、人込みも段々と少なくなっていく。
「もう祭りも終わりだな。俺達もそろそろ帰ろうか」
「私トイレ行きたいかも」
「そうなのか?じゃあ維織付いていってやってくれ。俺はここで待ってるから」
「分かったわ。じゃあ行きましょうか」
「うん。ごめんね、すぐ戻ってくるから」
「別に急がなくて大丈夫だよ」
歩いて行く二人を見送る。
周りを見るとさっきまでの喧騒はなくなりもうほとんどの人が家路についたようだ。
それでもまだ何人かの人がちらほらといて、子供たちのはしゃいでいる声が聞こえてくる。
ここで立って待っているのはしんどいのでさっきのベンチまで戻る。
「ふう、結構疲れた-!!」
急に後ろから下半身に衝撃が走る。
慌てて後ろを見ると小学校低学年くらいの男の子が地べたに座り込んでいる。
どうやらこの子が後ろからぶつかってきたらしい。
「だ、大丈夫か?」
急いで起き上がらせようとするがその子は大きな声で泣き始めてしまう。
「うわあああん!!」
「えっ!!お、おいどっか痛めたのか」
しかし何を言っても泣いているだけで埒が明かない。
「何か言ってくれないと分からないよ・・・」
途方に暮れていると向こうから母親らしき人が走り寄ってくる。
「まーくん何してるの!!だから走り回ったら駄目だって言ったのに!!すいません、大丈夫ですか」
「ああ、はい。俺は大丈夫ですけど」
「本当にすいません。ほら行くよ!!」
男の子は母親に手を引っ張られて歩いて行く。
「あの歳の子供は元気だな」
俺も昔はよく母さんに怒られたものだ。
流石に泣いたりはしなかったが母さんを本気で怒らせると本当に怖かった。
戻ってこない楽しかった頃の思い出。
その時あの時の記憶が走馬灯のように駆け巡る。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
《駒井君、こっちよ》
看護婦に手を引かれ病院の廊下を歩く。
《嫌だ、行きたくない!!》
しかし俺の必死の声は看護婦には聞こえない。
そして部屋の前に辿り着き、扉が開かれる。
《さあ入って》
抵抗しているつもりだが足が勝手に前に進む。
眼に入ってきたのは二つのベッド。
そしてそこに横たわる、、、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「博人!!!」
そこで我に返る。
「維織、胡桃・・・」
息が急に苦しくなる。
あまりの苦しさに思わず膝を付いてしまう。
「はっ、はっ、はっ・・・」
「どうしたの!?しっかりしなさい!!」
「過呼吸だよ!!ひーくんゆっくり息を吐いて大丈夫落ち着いて!!」
胡桃の言った通りゆっくり息を吐くように心がける。
二人が背中をさすってくれる。
しばらく経ってやっと呼吸が正常に戻ってきた。
「ひーくん大丈夫?」
「ああ、もう大丈夫だ。悪いな、心配かけちゃって」
「・・・本当に大丈夫なの?」
「うん、本当に大丈夫」
「・・・ならいいのだけど」
「だいぶ遅くなっちゃたな。帰ろうか」
心配そうな顔をしている二人を安心させるように明るく言う。
「うん」
「・・・そうね」
病院まで三人で帰る。
その道中ではあまり会話もなく歩き、十五分ほどで病院の前までたどり着いた。
「じゃあな胡桃」
「また明日」
「うん・・・。ひーくん本当に大丈夫なの?」
「大丈夫だって。心配するな」
「・・・うん。じゃあまた明日ね」
胡桃が病院の中に入っていくのを見送ってから今度は維織を送ろうと声を掛けようと思ったが維織は真反対の方へ歩いて行く。
「お、おい。どこ行くんだよ」
維織はそのまま歩いて行ってしまう。
「無視かよ・・・」
仕方なくついて行く。
「てかこっちって俺の家じゃないか」
坂を上り自宅近くまで着く。
維織は昔自分が住んでいたアパートをチラリと見たがそのまま俺の家の門を開け中に入っていく。
「おい。何がしたいんだよ」
俺も慌てて門を通る。
「鍵を開けて頂戴」
ドアの横にもたれかかっていた維織が言う。
「は、はあ?何言ってんだよ。早く家帰ろうぜ」
しかし維織は動く気はないようだ。
「はあ、分かったよ」
諦めてドアを開ける。
「お邪魔します」
何の抵抗もなく中に入っていく。
玄関で下駄を脱ぎ、リビングの椅子に座る。
「・・・変わってないわね」
「何もしてないからな。それよりそろそろここまで来た理由くらい教えてくれてもいいんじゃないか?」
そう言うと維織はこっちを向く。
「お風呂」
「・・・へっ?」
「お風呂に入ってきたら?さっきのでたくさん汗をかいたでしょ?」
どうやら今話すつもりはないみたいだ。
経験から何を言っても無駄だと分かったので「・・・分かったよ」と言って大人しく従う。
「なら維織も浴衣着替えたらどうだ?ずっと着てるのは窮屈だろ?」
「着替える服がないのよ。それくらい分かるでしょ?」
「そりゃそうだな。悪い」
自分の部屋に行き荷物を置いてからパジャマと下着とタオル、そしてもう一着服を持って一階に戻る。
「これ。俺のだけどとりあえず着といたら?」
服を渡す。
「・・・ありがとう」
維織が受け取ったのを確認して風呂場に向かう。
服を脱いで洗濯機に放り込む。
夏なので湯船に浸かる訳でもないため十五分ほどでさっさと風呂場から出る。
タオルで身体を拭いてから服を着て、頭を拭きながらリビングに戻る。
リビングでは着替えた維織が浴衣を丁寧に畳んでいた。
「着替えたんだな」
「結構締め付けられていたから。でもこれ、、、大きいわね」
「しょうがないだろ。俺がいつも着てるやつなんだから」
「・・・そうなのね」
維織は自分の着ている服をチラリと見る。
「それで?風呂も入ってきたしもういいだろ?」
「・・・こっちに来て」
タオルを首にかけ維織の横に座る。
すると維織は俺が首にかけていたタオルで俺の頭を拭き始める。
「もう、ドライヤーで乾かして来なさいよ。風邪ひくじゃない」
「だ、大丈夫だよ。夏だからすぐに乾くだろうし」
しばらく黙って拭いていた維織がやっと口を開く。
「・・・両親のことを思い出していたの?」
「えっ?」
手を止め俺をじっと見つめる維織を見る。
「さっきのことよ」
「・・・なんでそう思ったんだ?」
「だってあなた私たちがすれ違った親子を見ながら凄い顔していたもの。今にも泣きだしてしまいそうな顔を」
「すれ違った?ああ、あの二人か」
「気付かなかったの?」
「維織達二人とすれ違ったのは気が付かなかったな」
「それでどうなの?」
俺は力なく笑う。
「その通りだよ。と言っても楽しい思い出って訳じゃないんだけどな」
「そうでしょうね。そんな人があんな顔しないもの。・・・簡単に忘れることなんて出来ないものね」
「・・・そうだな。せめて思い出せるのが楽しい思い出だったら幾分かましなんだけどな。楽しい日々を思い出そうとしてもすぐにあの時が思い出されちゃうんだよ」
「あの時?」
「・・・あの時は名前も知らなかった祐子さんに手を引かれて病院の廊下を歩てる。行きたくないって何回も言って抵抗もするんだけど俺の足は止まらないんだよ。そして辿り着いた部屋の扉が開かれ中に入って見えるのがベッドで眠る、、、母さんと父さんだ。少しだけ見える手は赤い痣が無数に広がってそれで俺は、俺は、、、」
どんどんと記憶が迫ってくる。
逃げても逃げてもけっして振り切ることができない悪夢のような現実。
「博人!!」
維織の顔を見る。
その苦痛を耐えるような顔を。
「もう分かったわ。ごめんなさい、嫌なことを聞いてしまって」
「・・・何がきっかけなのかは分からないけど時々思い出すんだよな。一番多いのは命日が近くなったときか。夢を見て嫌な汗をかいて起きる。維織はそういうことないか?」
「私も昔はあったわ。でも最近は全然ね」
「そうなのか。・・・いつかそういう時が来ればいいと思うんだけどな」
「私はもう悲しいという感情を持っていないから。あるのは憎しみだけ。・・・だからかしらね」
沈黙がリビングを支配する。
すると外からザーという音が聞こえてくる。
どうやら予報通り雨が降ってきたらしい。
「ほら雨降ってきちゃったじゃないか。もうお風呂入っちゃったよ」
「一人で帰るから大丈夫よ」
「駄目だ。暗いし雨降ってるし危ないから」
「それならどうするのよ」
「・・・うちに泊まっていくか?布団は一応あるし、母さんの部屋にでも敷けばいいから」
「と、泊まるの?・・・そっちの方が危なくないかしら」
「・・・どういう意味だ?嫌なら家まで送ってもいいけど」
「雨も降っているし風邪をひかれても困るから。・・・今日はその言葉に甘えさせてもらうわ」
「そうしとけ。タオルとかは置いとくからさっさとお風呂入って寝なよ。まだ時間は早いけど特にやることもないからな」
「分かったわ。ありがとう」
二階にタオルを取りに行き洗面所にある洗濯機の上に置いておく。
この後は母さんの部屋に布団を敷いてからいつものように自分の部屋で勉強や読書をする。
そろそろ寝ようと思いお茶を飲もうと部屋から出るとちょうど階段から上がってきた維織と鉢合わせた。
「お風呂使わせてもらったわ。あとお仏壇にも線香をあげさせてもらったわ」
「うん、ありがとう。明日また家まで送るから」
「ありがとう。・・・押しかけたみたいになってしまってごめんなさい」
維織は少し申し訳なさそうな顔をしている。
「いいよ。確かにあのまま一人になるのは心細かったからいてくれて心強いよ」
そう言って笑いかけると維織は安心したように微笑む。
「そう。そう言ってもらえるなら良かったわ。おやすみなさい」
「おやすみ」
維織は母さんの部屋に入っていく。
お茶を飲んで部屋に戻り電気を消す。
『・・・よく考えたら家に泊めるのはちょっとまずかったかな』
そんなことを考えているとすぐに睡魔に襲われ眠りについた。
・
・
・
「と、ろと、博人。起きなさい。もう九時よ」
維織の声で眼が覚める。
「んっ・・・。い、維織なんでここに、、、そうか泊まったんだったな・・・」
一瞬驚いたがすぐに昨日のことを思い出す。
「なに寝ぼけたことを言ってるの?朝食は作っておいたから早く食べなさい」
「分かった。ありがとう」
欠伸をしながら一階に行くと確かにおいしそうな朝食が並んでいる。
「凄いな。何時に起きたんだ」
「八時ころよ。一回起こしに行ったのに全然起きないんだもの」
「そ、そうなのか?悪いな」
おいしい朝食を食べ、支度をしてから維織を家まで送る。
そしてアパートの前まで着く。
「送ってくれてありがとう。服はまた洗濯して返すわ」
「こちらこそ。この後また胡桃の所行くのか?」
「ええ。きっとあなたのことを心配しているだろうから」
「そうだろうな。また行く時連絡するよ」
「ええ。それじゃあまた後で」
「またな」
維織と別れ家に戻る。
『そういや祐子さんと先生のお礼も兼ねて祭りでなんか買った方が良かったかな。・・・まあいいか』
そんなことを考えながら俺は大きく伸びをした。
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