ヤマアラシのポエトリー

山荒

子ども心

バイト終わりの帰り道 ふと見上げた星空が霞んで見えたんだ

子供の頃はキレイに見えたのに 今の僕には霞んで見えたんだ


ほこりを被った子ども心 あの頃はどこへ?

もやがかかった子ども心 あの心はどこへ?


雨に濡れた街中で 泣いている子供を見かけたんだ

あの頃なら声をかけたのに 僕はその場を立ち去った


嘘に染まった子ども心 あの夢はどこに?

泥にまみれた子ども心 あの愛はどこに?


雨ざらしな日常に 

僕らの心は錆だらけ

幸せだと 笑ったあの子の笑顔は引きつって

悲しいと 泣いたあの子の涙はもう流れない


汚れてしまった心を抱えて 僕らは今日も生きている


胸の奥の子ども心 あの日の愛をもう一度

瞳の奥の子ども心 あの日の涙をもう一度

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る